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2012.2.4 電機大手8社決算、家電のリストラで明暗とのことだが、悪いのは技術者ではなく、販売戦略とコンテンツである。
http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819596E2E1E2E7828DE2E1E2E0E0E2E3E09C9CEAE2E2E2;bm=96958A9C93819696E2E1E29AE18DE2E1E2E0E0E2E3E09C9CEAE2E2E2 (日経新聞、2012.2.4)

 「日本のテレビ事業の不振が業績を直撃するパナソニック、シャープは今期の最終赤字が過去最大と
なり、ソニーは4期連続の赤字となった」「テレビ不振に苦しむのはシャープだけではない。ソニーは今
期、900億円の連結最終赤字を見込んでいるが、赤字幅は1000億円を大きく上回る可能性がある。
欧州や日本でテレビ事業の採算が悪化し、同部門は8年連続の赤字となりそうだ」「国内勢の不振を
よそに、海外の有力企業は好決算を謳歌している。韓国サムスン電子の2011年12月期の連結純利益
は13兆7300億ウォン(約9600億円)。ウォン安も追い風となり、スマートフォン(高機能携帯電話)の需
要拡大を取り込んだ。サムスンの株式時価総額は約12兆円とパナソニック、ソニー、シャープの合計
(約3兆6000億円)を大きく上回る。」など、この頃、日本の電機大手のテレビ事業が不振と韓国のサム
スン電子の活躍が報道されている。

 その原因には、円高による不振もあるかも知れないが、下のような技術過信による販売戦略の甘さ
による失敗やテレビを付加価値の高い製品にすべきコンテンツの貧弱さがあると思う。 お茶

 ①最近でこそ少し単価が下がったが、日本製薄型テレビの販売価格は高かった。
   ←私でさえ、日本製ではなく韓国製を買おうかと思ったほどであり、販売戦略が悪い。
 ②その高いテレビで見るほど、価値の高い番組をテレビではやっていない。
   ←新春番組はいい例であるが、ニュースやニュース解説などでも、福島原発事故の報道のよう
     に、真実を伝えるジャーナリスト精神に欠けるため、薄っぺらで感動をもたらさないものが多い。
     その点、BBCは尊敬に値するし、韓国ではケーブルテレビが普及しており、60チャンネル以上
     の番組が楽しめるそうである。
 ③ちょっと面白い箇所にさしかかると、必ずその前に広告が出てきて視聴者は不快になる。また、広告
  による中断が多すぎて、細切れの番組を見る羽目になっている。
   ←韓国のテレビでは、CMは番組の最初と最後にまとめて放送しなければならないという規制が
     ある。そのため、番組の途中でCMによって何度も中断されることが無くて、大変良い。
     日本も見習うべきである。
 ④スターの作り方が、素人本位で鑑賞に堪えない人が多い。
   ←アイドルでも、技量の高い芸術家(現在では、そのような人は多い)を使うべきである。その点、
     他国では、見るに堪えず、聞くにも堪えず、無理やり笑うしかないようなスターは見ない。
 ⑤映像や音楽が、美しくない。従って、憧れを持てない。
   ←韓国では、文化コンテンツそのものが期待されているのみならず、「憧れ」や「豊かさ」のイメージ
     を通して、企業の海外展開、市場開拓を支援するソフトパワーとして位置づけられている。
     これが、韓国ドラマが人気のある理由の一つであろう。

| 経済・雇用::2011.8~2012.9 | 03:52 PM | comments (x) | trackback (x) |

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