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2012.4.26小沢元民主党代表の証人喚問における発言に関するメディアの報道の不適切 - これは、私が書かないと書く人がいないと思うので、書きます。(2012.1.11に掲載したものを、わかりやすくこちらへ移動しました。) 
http://www.saga-s.co.jp/news/global/corenews.0.2114408.article.html 
佐賀新聞 2012年01月11日
4億円はもろもろの金と小沢被告 / 虚偽記入関与を否定
<内容> 
 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で、政治資金規正
法違反罪で強制起訴された民主党元代表小沢一郎被告の第12回公判が10日、東京地裁
(大善文男裁判長)であり、被告人質問が始まった。元代表は報告書の作成、提出について
「秘書に任せていた。報告はなく、報告書を見たこともない」と述べ、あらためて虚偽記入への
関与を否定した。
 土地購入のために用立てた4億円の原資は「両親から相続した不動産や現金、出版した本
の印税、議員報酬などもろもろの金だ」と供述。「水谷建設などのゼネコンから不正な金は、
一切もらっていない」と述べ、水谷建設からの裏献金を否定。

←批判:佐賀新聞のネットニュースには載っていないが、紙媒体による佐賀新聞の大見出しは、
 「剛腕終始『秘書任せ』」「感情あらわ強気崩さず」「裏献金『馬鹿げた推論』」として、「剛腕な
 代議士が、秘書任せだったというのは、ずるい言い訳である」「冤罪を着せようとされていても、
 感情的になるのはおかしい」「強気であることはいけない」というメッセージを読者に刷り込ん
 でいる。

←批判:同じ2012/1/11の日経新聞には、「C世代駆ける 平均像は『草食』 競う世界へ少な
 い主役 乏しいグローバル人材」という記事がある。上記の佐賀新聞のような「剛腕で強気な
 人間は鼻持ちならないから、何か仕返しすべき」という論調を、メディアが撒き続ければ、批判
 力がなく、何でも吸収している青少年が草食系に育つのは当たり前である。そして、これでは、
 世界では通用しないから、グローバル人材が乏しくなるのも、必然である。つまり、見識のない、
 その場限りのご都合主義の情報をばら撒き続けると、子孫に跳ね返るということである。 女性

←批判:「資金管理団体『陸山会』の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件」と虚偽記入
 が確定しているかのような論調で書いているが、これは、下の②④で、否定されている。異論が
 あることを書かないのは、Fairでない。

←批判:『秘書任せ』という証言を批判しているが、①の総務省:『政治資金規正法のあらまし』
 で明確であるように、会計責任者が、収支報告書による政治家の政治資金に関する開示のす
 べての責任を持っている。従って、秘書が会計責任者であれば、代表が秘書に任せていちいち
 チェックしていなくても、批判すべきことではない。ちなみに、私の場合は、公認会計士であるた
 め、現職の時には、最初に収支報告書記載の基本的な作り方を指示はしたが、自分で記載し
 たり出来上がりをチェックしたりしたことはない。そのかわり、内部統制目的及び言いがかりを
 つけられた時の準備のために、最初から第三者である公認会計士の任意監査を受けていた。
 そして、後に、これが義務になったといういきさつもある。国会議員自身は、国政と選挙のための
 地元廻りで忙しく、自分の事務所の細かな会計処理をチェックしている暇などないというのが、本
 当のところである。従って、民主党元代表であった小沢氏や鳩山氏が、忙しくてそんなものは見て
 いないのは頷ける。特に、鳩山氏は工学部卒だから、収支報告書を見てもわからないと思われる。
 つまり、大企業や中小企業の社長に会計処理の一つ一つをReviewしろと言っているのと同じくら
 い、メディアの指摘は、的はずれなのである。そのかわり、会計責任者が、経理部長兼経理課長
 の役割を果たしており、細かい会計処理は、経理部の係長や事務員が行っているというイメージ
 である。社長は、会社の方針決定や営業(国政の方針作りや選挙準備の地元廻り)と資金繰りで
 時間いっぱいなのである。

←批判:それにもかかわらず、③に書かれているように、印象操作をするところが悪どい。佐賀新聞
 を始めとするメディアのこのような印象操作は、私に対しても数多くあったが、何のためだろうか?
 ここが、重要なポイントである。

①http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/news_seiji/pdf/seijishikinkiseihou_all.pdf   「総務省:『政治資金規正法のあらまし』より」
 政治団体の会計責任者は、毎年12月31日現在で、当該政治団体に係るすべての収入、支出
及び資産等の状況を記載した収支報告書を翌年3月末日(1月から3月までの間に総選挙等があっ
た場合は、4月末日)までに、都道府県の選挙管理委員会又は総務大臣に提出しなければならな
いとされている。また、国会議員関係政治団体については、収支報告書を提出するときは、その支
出に関し、あらかじめ、収支報告書、会計帳簿、領収書等などについて、登録政治資金監査人(政
治資金適正化委員会の登録を受けた弁護士、公認会計士、税理士)による政治資金監査を受けな
ければならない。国会議員関係政治団体の会計責任者は、収支報告書の提出に併せて、登録
政治資金監査人が作成した政治資金監査報告書も提出しなければならない。

②http://electronic-journal.seesaa.net/article/229297236.html
収支報告書のどこが虚偽記載なのか(週刊ポスト 10月3日発売)
<要約> 
 10月3日発売の「週刊ポスト」は、陸山会判決を批判して次のタイトルで特集記事を載せています。
小沢「抹殺裁判」― わが国はいつからこんなに恐ろしい国になったんだ!?・・・ 
 検察の不当、違法な捜査で取られた調書を根拠に誤った判断がなされた。この裁判は打ち切るべ
きだ。百歩譲って裁判を続けるとしても、罪に問われるようなことば全くない。国民から何の負託も
受けていない捜査機関が、国家権力を乱用している。汚点として後世に残る。議会制民主主義を
阻害する恐れがある。・・・

③http://www.asyura.com/10/senkyo97/msg/373.html 
「小沢はクロ」という大新聞やテレビの印象操作のウソ(週刊ポスト 週刊ポスト2010年10月22日号より)

④http://www.asahi.com/special/ozawa_sikin/TKY201112160247.html  
2011年12月16日朝日新聞  前田元検事「特捜捜査は妄想」 小沢氏公判で証人尋問
<要約>
 元会計責任者を取り調べた元検事・前田恒彦受刑者(44)=証拠改ざん事件で実刑が確定=の
証人尋問が始まり、「自分の調べは問題ないが、特捜部のゼネコン捜査は見立て違いの妄想だっ
た」と述べた。・・・前田元検事は応援入りした初日に、主任検事から「この件は特捜部と小沢の全面
戦争だ。小沢を挙げられなかったら特捜部の負けだ」と言われたという。
 問題の土地購入の原資となった小沢氏の4億円の出どころについて、特捜部長ら一部幹部と現場
の検事らの間に認識の違いがあったと指摘。「特捜部長の頭の中では、胆沢(いさわ)ダム(岩手県
奥州市)工事で各ゼネコンから小沢氏側に裏金がいくらずつ渡った、という筋を描いていた」という。
「水谷建設が提供を認めた5千万円以外の話を出せ」という捜査方針に対し、現場の検事らは「話は
全然出ず、難しいと考えていて、だいぶ疲弊していた」と証言。「特捜部長らは妄想を抱いて夢を語っ
ていた。小沢氏の立件に積極的だったのも特捜部長、主任検事、最高検検事の3人だけだった」と
述べた。

←ここで提案: 政治資金規正法による収支報告書は、単式簿記によるもので、貸借対照表がない。
つまり、非常に前近代的なものである。そして、固定資産を購入して減価償却したり、借り入れした
りする際に、変なケチをつけられやすく、費用の期間配分もできない。さらに、どの議員についても、
記載の網羅性は担保されない上に、会計処理もやりにくい。そのため、私は、これを複式簿記による
通常の会計制度に改め、資金管理団体に法人格を与えることを提案したい。 

| 報道の問題点::2012.4~2012.10 | 11:18 PM | comments (x) | trackback (x) |
2012.4.26 小沢元代表の無罪判決に際し、メディアの報道に責任がなかったのかを問う。
 多くのメディアが、民主党小沢元代表は、汚職を行い、有罪であるということを前提として、繰り返しネガティブ・キャンペーンを行ってきた。このように、メディアが「小沢=汚職」「小沢=政治と金」と繰り返しキャンペーンし続け、市民が「小沢=汚職、政治と金」というイメージを持って起訴を歓迎するようなムードを作った中で、「市民の声」を代表するとされる検察審査会が起訴議決するのは、当然のなりゆきである。
 しかし、無罪になるような人に対して、いかにも悪人であるかのように報道し続けたメディアこそ、有罪ではないのか?私は、小沢元代表に対しては、名誉毀損と政治活動の妨害が成立し、小沢氏の家族の中には、小沢氏の悪評が、名誉毀損や営業妨害になった人もいると思う。
 そして、森裕子参院議員(議員暦11年)、三宅雪子衆院議員(議員暦3年)の発言について、西日本新聞は、「『無罪は当然』『司法にも一分の正義が残っていた』と、小沢チルドレンが強気の言葉を繰り返した」と好意的ではない書き方をしているが、彼女たちのコメントには、小沢チルドレンでない私も賛成だ。
 なぜなら、民主党小沢元代表の事例は、誰かにとって都合の悪い政治活動を行う議員を排除するために、誰にでも起こりうる普遍的なことだからである。なお、人が、その内容に自信のある発言をする時は、毅然として明確に言うのが当たり前であるにもかかわらず、西日本新聞の記述には、「強気で発言してはいけない」という価値観が透けて見える。そうであるとすれば、それは何故なのか?
 この裁判で、石川議員が取り調べの「隠し録音」をしていたことは、重要であった。これまでも、そこまではできずに、不当な判決を受けた人は多いと思われる。そのため、この事件の終わりは、メディア改革、司法改革の始まりにしなければならない。 女性

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/299223  (西日本新聞 2012年4月26日10:47)
無罪に喜ぶ小沢チルドレン 「一分の正義」「当然」
小沢一郎元代表に無罪が言い渡された直後、「小沢チルドレン」の一人、三宅雪子衆院議員は国会内で「司法に一分の正義が残っていた」と喜んだ。「これからは国のために能力を存分に生かしてほしい」とエール。同じく森裕子参院議員は、検察審査会の起訴議決は実際の取り調べと異なる捜査報告書を基になされたと指摘。「議決自体が無効で無罪は当然。審査会をチェックする仕組みが必要だ」と強気の言葉を繰り返した。

http://www.saga-s.co.jp/news/global/corenews.0.2196074.article.html (佐賀新聞 2012年4月26日 10:51)
陸山会事件で小沢元代表に無罪 / 政局や強制起訴制度に影響 
資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表小沢一郎被告(69)に、東京地裁の大善文男裁判長は26日、無罪(求刑禁錮3年)の判決を言い渡した。 与党最大グループを率いる元代表が無罪と判断されたことは、今後の政局に大きな影響を与える。検察審査会の議決を受けた起訴では2例目の判決で、政治家では初。1例目に続く無罪判決で強制起訴制度の見直しを求める声も高まりそうだ。

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E0E7E2E08A8DE0E7E2E6E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2  (日経新聞 2012/4/26 10:01)
小沢元代表に無罪判決、東京地裁 陸山会事件
資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡り政治資金規正法違反(虚偽記入)罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の判決公判が26日、東京地裁であり、大善文男裁判長は無罪(求刑禁錮3年)を言い渡した。2009年5月の改正検察審査会法施行後、市民の判断で強制起訴された被告に対する判決は2例目。国会議員では初めてとなる。検察審の議決を経た強制起訴では2件とも無罪判決が下されたことになり、検察審査会制度の見直し論議が加速。政局に大きな影響を与えるのは必至だ。公判の争点は(1)収支報告書への虚偽記入の有無(2)小沢元代表と元秘書の石川知裕衆院議員(38)=同罪で一審有罪、控訴中=との共謀の有無(3)強制起訴の有効性――の3点。元代表の関与を示す直接証拠を欠くなか、元代表や元秘書らの法廷証言や状況証拠の評価が大きな焦点となっていた。元代表は陸山会が2004年に土地を購入した際、貸し付けた約4億円を同年分の政治資金収支報告書に計上しなかったほか、取得した土地も資産として記載しなかったなどとして、昨年1月に強制起訴されていた。陸山会事件を巡っては、東京地検特捜部が10年2月、元代表を不起訴処分としたが、同年4月に東京第5検察審査会が「起訴相当」と議決。同検察審は同年10月、「起訴すべき」とした2度目の議決を公表した。

| 報道の問題点::2012.4~2012.10 | 12:02 PM | comments (x) | trackback (x) |

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