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2012.12.21 「文書掲示」や「文書頒布」を著しく制限している公職選挙法の方がおかしいので、これを改善すべきである。なぜなら、それでは、有権者には、どういう人が立候補しているかもわからず、本当の民主主義にならないからだ。
 ターゲットにされ、選挙違反にされては危なくてたまったものではないため、私は、今回、小選挙区では立候補しないという選択をした。そのため、さらに堂々と批判しよう。

 そもそも、*1のように、「文書掲示」や「文書頒布」を著しく制限し、選挙期間中は選挙運動をしてはならないと言わんばかりの公職選挙法になっているのは、候補者の考え方や人となりを有権者に知らせる機会を著しく奪っているため、本当の民主主義を作るためにマイナスである。なぜなら、有名でなく前職でもない候補は、名前すら有権者に覚えてもらう機会を奪われ、かつ、憲法で保障された「言論の自由」や「表現の自由」を侵害されているからである。

 特に、*2の「維新の会」の場合は、候補者が落下傘で選挙区を決められ、準備期間もあまりなかったため、無償で活動してくれ、かつ頼りになるボランティアを集めることはできなかっただろうと思うが、そういう人が運動員を有償で雇うのは仕方がないし、運動員への報酬支払いは、現在の公職選挙法でも上限を設けて認められている。それでも、「維新の会」の運動員が相次いで選挙違反で挙げられているのは、「維新の会」の勢力拡大を抑えたい勢力が、ターゲットにしているからだろう。

 これに対し、維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事が、「本人が知ろうが知るまいが、候補者の責任になる」として、違法行為が確認できれば除名処分とする方針を明言した等というのは、国会議員選挙における公職選挙法の運用をよく知らなかったからではないだろうか?そもそも、公職選挙法違反で罪にならない場合でも党として処分するというのは法治国家の政党とは言えないし、公職選挙法違反で罪になるとされた場合でも、無理やりこじつけられていることがあるのは、どの党の、どういう候補者が公職選挙法違反に当たるとして逮捕されてきたかの統計をとれば歴然として明らかである。そのような捜査に巻き込まれた時に候補者を守れず、とかげのしっぽ切りのようなことをするような政党なら、候補者はそのような党からは立候補すべきではないということになり、よい人材は集まらなくなるだろう。

 従って、国会議員は、本当の民主主義を機能させるために、まず変な公職選挙法規定の見直しと改正も優先順位を高くして行うべきである。

*1:http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-12-15_42803
(沖縄タイムス 2012年12月15日) 選挙違反、逮捕9人警告2645件
 警察庁は15日、衆院選投票2日前(14日現在)の選挙違反取り締まり状況を発表した。ポスターを破ったり演説を妨害したりした公選法の「自由妨害」で9件を摘発し、9人を逮捕。文書掲示などで2645件の警告を出した。うち30件はネットを利用して支持や投票を呼び掛けた文書頒布だった。2009年8月の前回衆院選と比べると、摘発件数は10件、逮捕者は11人の減少。警告も467件減っている。警告の内訳は「文書掲示」が2291件で前回から506件減少し、「文書頒布」は264件で41件増加。

*2:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121221-00000544-san-pol
(産経新聞 12月21日) 維新またブレた 運動員相次ぐ選挙違反…松井幹事長トーンダウン
 16日投開票の衆院選で大阪7区から立候補し、比例で復活当選した日本維新の会公認の上西小百合氏(29)陣営の運動員が公選法違反(現金買収)容疑で逮捕されたことについて、維新幹事長の松井一郎大阪府知事は21日、「候補者本人に連座制が適用されれば即除名する」と述べた。府庁で記者団の取材に応じた。
■当選議員だから擁護? 当初は「把握してなくても除名」
 松井氏は、京都1区から立候補し落選した元府議の田坂幾太氏(60)陣営の運動員が同法違反(買収約束)容疑で逮捕された後の19日には「本人が知ろうが知るまいが、候補者の責任になる」として、違法行為が確認できれば除名処分とする方針を明言。しかし今回、「連座制が適用されれば」との前提条件を加えた格好でトーンダウンしたともいえる。
 松井氏は今回の事件について「(逮捕される)そういう人が陣営に入っていただけでも残念だが、ボランティア全員の活動をチェックするのは難しい。(ほかの陣営が)悪意のある人を送り込むこともできる」と指摘。陣営を支えた大阪維新の会府議らを通じ、上西氏本人の関与について調査する意向を示した。一方で「選挙違反は絶対にやるなと指導し、その怖さも教えてきた」と語り、「そういう人を陣営に入れた道義的責任はある」とも付け加えた。

| 民主主義・選挙・その他::警察が勝手な拡大解釈を行った運動員の逮捕事件 | 09:40 PM | comments (x) | trackback (x) |

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