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2012.4.15 今回の報道は、持病のある人に対する差別ではないのか?
 この事件で不自然に思ったことは、①てんかん無申告の運転免許取得について、てんかん発作に関連した事故で亡くなった小学生の遺族らがその厳罰化を、4月10日に法務大臣に提出したばかりのタイミングだったこと ②一方で、日本てんかん協会は、病名による差別が行われることのないようにすることを求める要望書を法務大臣に提出するなど、その問題がクローズアップされていたところだったこと(http://iryojinzai.net/1074.html) ③今回の事故と、てんかん発作との関連は不明であったにもかかわらず、ニュースでは、てんかん発作が原因であったかのように大きく取り上げられたこと などがある。(その後、警察が映像を公開したところでは、タクシーに追突してからバックしてそのタクシーを追い越し、車と歩行者を避けて運転しながら、最後に電柱にぶつかって車が止まっており、十分に意識のある運転のように見える。)
 また、意識を失う可能性のある疾患は、てんかんだけではなく、心臓発作、脳出血、高血圧、糖尿病、貧血など、いろいろある。事故を起こす可能性が高い人ということであれば、これらの疾患のほかに、酒好き(飲酒運転)、慢性的疲れ(居眠り運転)もある。そして、それらの“病気”を申告して運転免許を取得するシステムにすると、警察庁はどういうことをして事故を防ぐつもりなのだろうか?私は、自動車の自動制御機能を増やし、自動車を運転しやすいものにしなければ、高齢化社会において、膨大な数の運転免許取得不可の人が出て、生活に支障が出ると思う。
 ホンダもトヨタもロボットを作る技術のある会社であり、飛行機や新幹線には、すでに自動運転機能がついている。GPS機能も発達した。現在の技術を総合的に使えば、完全に調子の良い状態ではない人やそれほど運転がうまくない人でも、自動車に乗れるようにすることはできるはずであり、それが次の時代の付加価値であろう。そして、完全に健康ではない人こそ、車が必要なのではないか?
 私は、一連の報道の仕方を見て、心のバリア・フリーができていない、人権を無視した社会の、差別意識を感じた。そして、その後、「報道の自由」「表現の自由」という言い訳も聞かれたが、差別を助長する報道を、「報道の自由」「表現の自由」として許容すべきではないと考える。 女性

資料1: http://www.excite.co.jp/News/health/20120414/Fujiyama_iryojinzai_1080.html
京都・祇園の交通死亡事故、てんかん発作が関連か? (医療人材ニュース 2012年4月14日)
(ポイント)12日の昼、京都市内で軽自動車が暴走し観光客ら7人が死亡した事故で、車を運転していた男性が、てんかんの持病があることを申告せずに運転免許を更新していたことが明らかになった。てんかん無申告の運転免許不正取得については、昨年4月、栃木県鹿沼市で、てんかん発作に関連した交通事故で複数の小学生が死亡する事故が発生して以来、改めて問題視されていた。てんかん無申告の運転免許不正取得については、昨年4月、栃木県鹿沼市で、てんかん発作に関連した事故で亡くなった小学生の遺族らがその厳罰化などを求めて署名活動を行い、今月10日、これを法務大臣に提出したばかり。一方で、日本てんかん協会がてんかんという病名による差別がおこなわれないことなどを求めて、同じく法務大臣などに要望書を提出するなど、その問題がクローズアップされていたところであった。今回の事故と、てんかん発作との関連は、今のところ不明だが、いずれにしてもこの問題に対する抜本的な対策が求められているようだ。

資料2: http://mainichi.jp/select/news/20120413k0000m040131000c.html (毎日新聞 2012年4月13日)
(ポイント)家族は同容疑者がてんかんの疑いで治療中だったと証言し、警察庁は、てんかん患者を巡る交通事故対策について検討を始める方針を示した。

| 報道の問題点::2011.7~2012.4 | 06:28 PM | comments (x) | trackback (x) |

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