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2013.2.24 わが国の水産業振興のためには、何が必要か
      
           *1より              アジの群れ             サバの群れ
 2005年~2009年の衆議院議員時代、社会調査のつもりで挨拶廻りを兼ねて地元佐賀三区を廻り、漁業関係者の意見もかなり聞いたが、その中に、①漁獲高が減った ②燃油の価格が高く、漁に出ても収入が費用をカバーできないことが多い ③次世代がいない などがあった。

 ③の「次世代がいない」というのは、漁業が他の仕事より儲かる産業になれば解決するものであろう。また、②については、自動車と同様、漁船を早く電力化もしくはハイブリッド化して重油で動くシステムを変え、省エネ化すれば解決できるはずだが、漁船の世代交代は進まず、漁業者に対する国からの援助も、実際に漁業者の手が届くには程遠かった。

 そして、これが核心だが、①については、日本では、アジ・サバは幼魚まで捕獲しないように、網目の大きな網を使うことに規制し、資源管理をした。また、ウニ・鯛・ヒラメなどは稚魚・稚貝の放流、クルマエビ・マグロは養殖というように、いろいろな手段を講じているのであり、これは、今後とも推進すべきである。

 そのため、中国の漁船団が日本側の境界線にへばりつくように、“虎網漁船”で乱獲する気持ちはわかるが、とても許せるものではない。そして、これは、日本の漁業にとっては魚介類やその加工品を中国へ輸出するチャンスでもあるため、手段を講ずるべきである。中国には13億人の胃袋があり必死であるため、水産庁が監視を強めるだけでは力不足だろう。外交上、もう一度、しっかりと中国と日本の境界線を確認し、その日本側で漁をしてよい船は、日本国籍のものか、(高い)入漁料をとって「許可済」のマークを与えたもののみとすべきである。

 さらに、速やかに国際環境基準を作り、その中に海洋の環境保全を明記して、海洋の生物資源は世界が同一の基準で保護・管理するためのコンセンサスを作るべきだ。

*1:http://www.nhk.or.jp/nw9/marugoto/2013/02/0211.html
(NHK 2013年2月11日) 漁業水域の“境界線”激化する攻防
大越
「中国の海洋進出が盛んになる中で、緊張が増す東シナ海。実は、自衛隊や海上保安庁以外にも、日々、中国からの圧力を感じている人たちがいます。漁業に従事する人たちです。」
井上
「日中の間には、水産資源をめぐるもうひとつの境界があります。付近では、中国漁船の集団が大量に操業し、日本の漁業にとっての脅威となっています。」
東シナ海に群がる中国漁船団
先週末、NHKが空から撮影した東シナ海の映像です。「中国漁船が強力なライトを使って海を照らしています。」サバやアジの格好の漁場となる東シナ海。
水産庁担当者
「このかたまりが全部そうです。」
この漁場に群がる300隻を超える中国の大型漁船。水産資源をめぐる攻防が激化しています。

核心:もう1つの“境界”最前線  宇宙から夜の光を撮影した衛星写真です。東シナ海でひときわ明るい光の塊は、中国漁船の集団です。東シナ海の漁場は、日本と中国の主張の違いで境界線が確定していません。そのため、両国が共同で漁をする水域が設けられています。その日本側の境界線にへばりつくように中国の漁船団が。乱獲で魚が減った中国近海から日本側の水域に近づいてきているとみられます。(中略)水産庁が今、特に監視を強めているのが、“虎網漁船”と呼ばれる中国の最新漁船です。

水産庁 漁業取締船 白鴎丸 橋本高明船長
「あのアンカー打って動きがないのが『虎網漁船』だと思う。」

強力な明かりで一気に魚を集めます。資源保護を優先する日本では認められていません。さらに、巨大な網で根こそぎ魚を取り尽くしていきます。漁業者が減り続ける日本。中国側の勢いの前に、共同の水域は中国漁船に事実上独占されている状態です。

第二十八野村丸 吉本洋一郎漁労長
「彼らが密集している海域にはもう入らない。ルールも何もない。めちゃくちゃ、やり方が。結局は泣き寝入りだ。」

漁業の衰退は、境界線を越える外国の船をみつけることも難しくしています。
漁船には、水産庁や海上保安庁に見慣れない船を通報する役目もあります。

井上
「日本ではここ10年で漁業に従事する人は3割減っているということです。」
大越
「現場が懸命に奮闘しても、監視機能の低下が避けらないのが実態です。脅威にさらされる現場がここにもあります。」

| 農林漁業::2013.6~2014.1 | 02:43 PM | comments (x) | trackback (x) |

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