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2014.4.20 原発事故後のオートラジオグラフ(放射線画像) ← レントゲン写真のことを考えればできて当然のことなのに、どうして今初めて公開することになり、情報非開示のために無用な被曝をしてしまった人は、どうすればいいのか?
    
自殺した酪農家が書き残した文字 4.19東京新聞      *2-1より     *3より

(1)「原発さえなければ」などと、二度と言わせないで欲しい
 *1のように、東京電力福島第一原発事故後、福島県飯舘村で自殺した酪農家と村民を描いたドキュメンタリー映画「遺言 原発さえなければ」の上映が始まったそうだ。放射線の人体への悪影響については、「見えない放射能の恐怖におびえる」という表現がよく使われるが、見えず、匂いもしないものは怖くないというのは変で、これは原発推進派の筋書きに沿っていると、私は前から思っていた。もし、見えず、匂いもしないものは怖くないというのが本当なら、一酸化炭素中毒や薬の副作用、水俣病などの公害も怖くない筈だが、人間は、それほど無知で想像力のない生き物ではないからだ。

 しかし、*2-1、*2-2のように、写真家の加賀谷雅道さんが、東京電力福島第一原発事故の被災地に残された動植物や生活道具の被曝の様子を、東大名誉教授の森敏さんの協力を得て、「オートラジオグラフ」(放射線写真)にし、このうち約二十点を展示する「放射線像展」を23日から28日まで、東京のギャラリーで開くそうである。展示する放射線写真は、コイ、蛇、モミジなどの動植物や、長靴、箒、はさみなどの生活道具だ。

 4月22日は、報道関係者向けのプレオープンなので、ギャラリーを訪ねられない地方の人のために、報道機関は、しっかりした解説も含めて、「放射線像展」を報道してもらいたい。                

(2)原発事故後、すぐ行うべきだった被曝情報の開示を今頃やっているのか
 *3によれば、「屋外作業する農家は事務職に比べて、2倍程度の被曝可能性があるとの結果だったが、この現実は1年近くも前に東京新聞や自治体が調べたデータが示しており、原発事故から3年たった今ごろになって政府がようやく現実を追認するのはあまりにも遅い」とのことだが、そのとおりである。

 そして、上下の写真の動植物のように農作物にも放射性物質が含まれるため、これは、「家の中に農地の土を持ち込まない」とか「家屋の放射線を遮る対策を練る」などの対策ではすまない。

 なお、*4のように、政府は2014年4月18日、福島県の川内村、飯舘村、田村市の避難指示解除準備区域などで行った個人被曝線量の最終調査結果を発表したが、これは、事故から3年以上経過した後である。茂木敏充経済産業相は、閣議後の会見で、「心配をかけたことについては申し訳なく思っている」と陳謝されたそうだが、陳謝すべきは「心配をかけたこと」ではなく、「迅速に必要な情報を正確に公開しなかったため、防げる被曝を防げず、避難する人を悪く言うことによって、家庭や地域を分断して大きな二次的被害を与えたこと」である。

 また、推計値は、内閣府の委託を受けて日本原子力研究開発機構などがまとめたそうで、「個人線量は空間線量に0・7をかけた値にあたると算出した」そうだが、被曝を過小評価するための仮定が多く、科学的でないため、被曝被害が小さめに出ていることは間違いない。そのため、人間も放射線写真をとっておけば、発症した病気との因果関係を追跡しやすいと思われる。

   
           フランス リベラシオーンの記事

*1:http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20140420/CK2014042002000049.html
(中日新聞 2014年4月20日) 飯舘村の苦しみ映画に シネマスコーレで上映開始
 東京電力福島第一原発事故後、福島県飯舘村の村民を描いたドキュメンタリー映画「遺言 原発さえなければ」の上映が19日、名古屋市中村区椿町のシネマスコーレで始まった。撮影・監督したフォトジャーナリストの1人、豊田直巳さん(57)=東京都東村山市=が同日、名古屋を訪れ、「見えない放射能の恐怖におびえる人たちのありのままを記録。数字では表せない被害や苦しみを感じてほしい」と語った。約二年にわたる取材をまとめた三時間四十五分に及ぶ作品。静かで美しい村を一変させた原発事故。作品は、東日本大震災の翌日から福島に入った豊田さんと、共同監督の野田雅也さん(39)が知り合った飯舘村の酪農家たちを中心に進む。村が汚染され、搾った牛乳を捨て牛を処分する。全村避難が決まり、酪農をあきらめ、散り散りになる仲間たち。ナレーションはなく、生の言葉で悲哀がつづられていく。撮影を続ける中、飯舘村に隣接する同県相馬市の酪農家が自殺。壁に書き残した「原発さえなければ」の文字がタイトルの由来となった。豊田さんはイラク戦争や、チェルノブイリ原発事故による汚染地域の取材を経験してきた。福島に入り、住民が「見えない戦場で戦っているみたい」と漏らす言葉を聞いた。「世界史に残るような事故。記録するのが自分たちの責任だ」と撮りためてきた映像を映画にしようと決めたのは、二〇一二年夏。回想シーンやデータなどは使わず、「全編が『今』を切り取った記録。映画として成立する酪農家たちの物語もあった」と語る。今年三月から東京、福岡と順に公開してきたが、予想を超える反響。「三年が過ぎ、関心が薄れていると思っていたが、潜在的にはまだまだある」と実感した。映画は昨年四月までの取材内容に基づくが、「福島の苦しみは今も続いている。これからも追い続けていきたい」と話す。上映は一日一回。二十五日までが午後二時二十分開始、その後、最終日の五月二日までが午後零時二十分開始。問い合わせは、シネマスコーレ=電052(452)6036=へ。

*2-1: http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014042002000098.html (東京新聞 2014年4月20日) 被ばく、くっきり 23日から写真展
 目に見えず、臭いもしない放射能による汚染の実態を見せたいと、写真家の加賀谷(かがや)雅道さん(32)が、東京電力福島第一原発事故の被災地に残された動植物などの被ばくの様子を「オートラジオグラフ」(放射線写真)と呼ばれる写真にした。このうち、約二十点を展示する「放射線像展」を二十三日から二十八日まで、東京都品川区上大崎の「ギャラリー・やさしい予感」で開く。展示するのは、コイやモミジなどの動植物のほか、長靴、ほうきなど生活道具の写真。原発事故で放射能に汚染され、住民が避難を強いられている福島県飯舘村や浪江町で集めた被写体を、東大名誉教授の森敏(さとし)さん(72)の協力を得て放射線写真にした。放射線写真は、放射線に感光する特殊な板に動植物などの被写体を載せ、被写体から放出される放射線を撮影する。放射性物質が付いたり蓄積したりした部分が影や黒い点となって板に写り、被ばくの様子を可視化できる。被ばく量が多いほど、被写体の元の形がはっきりわかるという。加賀谷さんは「放射能汚染を知るのに、放射線量の数字だけではわかりにくい。写真を見ることで汚染に対する想像が広がると思う」と話す。入場料五百円(学生は無料)。 

*2-2:http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1854.html?q=%CA%FC%BC%CD%C7%BD%B1%F8%C0%F7 放射線像展
●4月23日(水) - 4月28日(月) 11:00-20:00 (最終日は17:00まで)
●場所:「Gallery やさしい予感」
JR目黒駅東口から徒歩5分 TEL:03-5913-7635. hppt://www.yokan.info
●入場料 : 500円 学生無料(学生証をご提示ください)
●22日(火)17:00-20:00 報道関係者向けプレオープン
社員証と名刺をご持参ください(入場無料)。
インターネットまたはWifi接続が可能なタブレットや画面の大きなスマートフォンをお持ちの方は、ぜひご持参ください。展示された放射線像に関連した映像やさらに詳しい解説をご覧いただけます。                      
●付記
1. 小生(森敏)の放射線画像も数点展示されています。
2. 昨日の東京新聞夕刊第一面ぶち抜きでに以下の記事が掲載されました。 (以下略)

*3:http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2014041902100005.html (東京新聞 2014年4月19日) 農家被ばく、事務職の倍 福島第一周辺 政府ようやく推計
 東京電力福島第一原発事故で避難を強いられている住民が帰還した場合の年間被ばく線量の推計値を、十八日に政府が公表した。比較的線量の少ない地域でも、屋外作業する農家などは事務職に比べ、二倍程度の被ばくをする可能性が高いとの結果だった。ただ、この現実は一年近くも前に本紙や自治体が調べたデータが示しており、今さら感がぬぐえない。原発事故から三年たった今ごろになって、政府がようやく現実を追認するのはあまりにも遅い。家の中に農地の土をいかに持ち込まないようにするかや、家屋の放射線を遮る対策を練るなど実効性のある施策が求められる。推計値は、内閣府の委託を受け、日本原子力研究開発機構(原子力機構)などがまとめた。全村避難が続く飯舘村、今月下旬から長期宿泊が認められる川内村、四月に避難指示が解除された田村市都路地区の三地域を対象に、屋内や農地などで測った線量から算出した。表の通り、飯舘村では屋内にいる時間が長い事務職でも年間被ばく線量は最低三・八ミリシーベルトと、一般人の線量限度(一ミリシーベルト)の四倍近い。農林業ではもっと多く被ばくする計算だ。帰還が始まった都路地区でも、事務職やほとんど家の中にいる想定の高齢者は一ミリシーベルトを下回ったが、農林業では最大二・三ミリシーベルト。川内村ではどの職種でも一ミリシーベルトを超え、農林業は一段高い値となった。森林の除染は人家周りを除いて手つかずで、農地の表土をかき混ぜても放射性物質は減らない。本紙が昨年、福島県各所で調査した際も、農地の線量は屋内の二倍程度あった。熱心に作業する農家ほど被ばくするのは当然ともいえる。同様の傾向は伊達市の実測データでも確認されていた。

*4:http://digital.asahi.com/articles/DA3S11092365.html
(朝日新聞 2014年4月19日) 線量公表遅れ、大臣陳謝 経産省、調査自体明かさず
 政府は18日、福島県の川内村、飯舘村、田村市の避難指示解除準備区域などで行った個人被曝(ひばく)線量の最終調査結果を発表した。政府が昨年10月11日に依頼先から個人線量データなどの中間報告を受け取ったにもかかわらず、半年間公表しなかったことについて、茂木敏充経済産業相は閣議後の会見で「心配をかけたことについては申し訳なく思っている」と陳謝した。調査を依頼した内閣府の田村厚雄参事官は会見で「(事務方の)担当ラインで共有した」として、茂木氏や赤羽一嘉経産副大臣ら政務三役に相談せず、事務方の判断で公表見送りを決めたと説明した。政府は今月1日には調査対象になった田村市都路地区で、避難指示を解除した。帰還の判断材料となる調査結果について事務方が政務三役に報告もせず、独断で公表を見送ったことになる。地元からは「経産省は相変わらず隠蔽(いんぺい)体質だ」(民主党の増子輝彦参院議員)との批判が上がる。中間報告を受けた昨年10月は、原子力規制委員会の有識者会議が従来の空間線量で被曝量を管理する方式から、個人線量計で管理する方式への転換を議論していた。しかし、調査を行っていること自体、委員会に明かさなかった。内閣府は「調査が完遂していなかったから」と釈明した。中間報告を半年間、公表しなかったことについて、放射線防護に詳しい独協医科大の木村真三准教授は「結果をただちに明らかにしていれば、自治体や住民はどう対応していくか改善策を考え立てることができた」と指摘する。
■対象、児童も検討
 調査は昨年8~9月に実施。空間線量と個人線量の比較から個人線量は空間線量に0・7をかけた値にあたると算出した。個人線量の測定結果に職業別の生活実態などを加味して推計。安倍政権が7月にも住民の帰還を目指す川内村では、年間3ミリシーベルトとなり、除染の長期目標の年1ミリシーベルトを上回った。現在、政府は除染の長期目標を、空間線量ではなく個人線量を指標にすることによって、緩和することを検討している。だが、今回の0・7という係数を使い、目標を年間約1・4ミリシーベルトに緩和することについて、調査した日本原子力研究開発機構の百瀬琢磨部長は「(科学的には)できないと思います」と否定した。今回は成人のみを対象にしたが、今後は児童についても検討するとした。

| 内部被曝・低線量被曝::2012.9~2014.4 | 03:55 PM | comments (x) | trackback (x) |

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