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2014.9.26 これも冤罪では?
(1)遺体発見翌日の容疑者逮捕で兵庫県警は何とか面目を保ったが、容疑者は真犯人か?
 *1-1のように、9月11日から2週間近くも行方が分からなくなっていた神戸市長田区の小学1年生、生田美玲ちゃんが9月23日に遺体で見つかり、翌日、近くに住む47歳の男が警察に取り調べられ、容疑が固まりしだい死体遺棄の疑いで逮捕する方針とのことである。そして、すべてのTVチャンネルが、長い時間を割いて、まだ犯人と確定していない男性の悪い噂を探しては報道しているが、これが、我が国のメディアのレベルだ。

 *1-1などのTV報道で、「遺体が入っていた袋の中に、近くに住む47歳の男の名前が書いてある診察券が入っていた」と報じられた時、私は公認会計士として経験を積んだ監査人の直感で、遺体を捨てる袋にわざわざ自分の診察券を入れるのは不自然だと思ったが、これが取り調べを始める決め手となり、同じく袋に入っていた煙草の吸殻のDNAと容疑者のDNAが一致したのだそうだ。つまり、遺体を入れた袋には、犯人特定に必要なすべてのものが入っていたが、遺体は切断されて複数の袋に分けて入れられ、下半身は見つかっていないというのであり、これは普通では考えられない。

 また、*1-2に書かれているように、死体遺棄容疑で逮捕された無職の君野容疑者は、逮捕前に自宅を訪問した警察官を警戒することなく招き入れ、「女児のことは知らない」と話していたそうだが、もし部屋で犯行に及び、部屋に女児の遺体があれば、警戒することなく招き入れることはできない筈である。

 そして、*1-2、*1-3に書かれているように、複数の防犯カメラが不審な男の行動を記録し、服装などから兵庫県警はいずれも君野容疑者とみているそうだが、それはつまり、防犯カメラに顔ははっきり映っていなかったということだ。

(2)真犯人なら、わざわざ遺体の袋に診察券や煙草の吸殻を入れない
 兵庫県警は何度も探したが、その草むらだけは探していなかったとしているが、これは捜査の専門家にしてはおかしな話だ。さらに、本物の犯人なら、わざわざ遺体の袋に診察券や煙草の吸殻を入れたりはしないと思われるので、報道されるたびに、この事件の展開はおかしいと思っていたところ、*2-1のように、「またまた、兵庫県警による大冤罪事件か?」というブログがあった。

 *2-1には、「遺体の入ったポリ袋に唾液の着いた吸殻と診察券。真犯人が君野容疑者に罪を擦り付けるために行った小学生でも判るトリックに騙される低脳」「レイプを隠蔽するため下腹部の隠蔽(精液で犯人を特定されるのを防ぐため)など明らかに捜査の基本を知っている人間の犯行」「冤罪発生装置の兵庫県警と記者クラブ制度で警察発表を鵜呑みで垂れ流すクソマスゴミを許すな」と書いてあり、このシナリオの方が自然に思えた。

(3)冤罪のパターン
 *2-2にまとめられているこれまでの冤罪事件をみると、袴田事件では、事件から1年以上経って味噌樽から発見された5点の衣類が犯行着衣とされ、弁護団の実験では、1年以上味噌樽に付け込んだ衣類は真っ黒になり、発見された時のような状況には、数時間漬け込んだ時になるということだった。そして、それまで何度も捜査をしながら味噌樽からは何も発見できなかったのに、1年以上経過した後に発見され、それが重要証拠となって有罪とされているのが、今回の容疑者の診察券と煙草の吸殻入り遺体袋の発見と似ている。

 なお、冤罪に落とし込むには、周りの反発が少ないため、身寄りがなく無職で孤独な人を選ぶのだと聞いたことがある。君野容疑者はまさにそれにあたるため、弁護士はしっかりしてもらいたいところだが、弁護士も、国選弁護人や交通事故の弁護士として警察から情報をもらうため、容疑者より警察との利害関係が深く、容疑者の立場で弁護するとは限らないところが問題なのである。

<遺体発見と容疑者逮捕>
*1-1:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140924/t10014824601000.html
(NHK 2014年9月24日) 小1女児遺体遺棄事件 近所の47歳男逮捕へ
 今月11日から行方が分からなくなっていた神戸市長田区の小学1年生、生田美玲ちゃん(6)が遺体で見つかった事件で、警察は近くに住む47歳の男が事件に関わっている疑いがあるとして取り調べていて、容疑が固まりしだい死体遺棄の疑いで逮捕する方針です。取り調べを受けているのは、神戸市長田区の47歳の男です。この事件は、23日午後4時すぎ、神戸市長田区の雑木林で袋に入った子どもの遺体が見つかったもので、警察によるDNA鑑定の結果、24日午前、同じ長田区で今月11日から行方が分からなくなっていた小学1年生の生田美玲ちゃん(6)と確認されました。警察によりますと、遺体が入っていた袋の中には、近くに住む47歳の男の名前が書いてある診察券が入っていたということで、取り調べを始める決め手になったということです。警察は男が事件に関わっていた疑いがあるとして、容疑が固まりしだい死体遺棄の疑いで逮捕する方針です。これまでの調べによりますと、遺体は切断され複数の袋に分けて入れられていました。また、現場からは美玲ちゃんのものと特徴がよく似たサンダルやワンピースが見つかっています。調べによりますと、美玲ちゃんは行方不明になった当日の午後、小学校からいったん帰宅したあと再び外出し、午後3時15分ごろ、家から400メートルほど離れたコンビニエンスストアの防犯カメラに、日傘をさして1人で歩く姿が確認されています。そして午後5時半ごろに、そこから数百メートル離れた高校のグラウンドの近くを1人で歩いている様子が目撃されたのを最後に行方が分からなくなり、警察が付近を捜索していました。警察は遺体の状況などから殺人と死体遺棄の疑いで捜査本部を設置して捜査しており、死因についても調べを進めることにしています。

*1-2:http://digital.asahi.com/articles/ASG9V31Q1G9VPTIL002.html
(朝日新聞 2014年9月26日) 逮捕前、訪問の警察に「女児知らない」 神戸・遺棄事件
 神戸市長田区で市立名倉小1年の女児(6)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された無職君野康弘容疑者(47)が逮捕前、自宅を訪問した警察官に「女児のことは知らない」と話していたことが捜査関係者への取材でわかった。行方不明当日に君野容疑者とみられる男と女児の姿が防犯カメラに映っていたが、事件前の面識の有無は不明だ。兵庫県警が最初に君野容疑者に接触したのは、女児が行方不明となってから5日後の今月16日だった。捜査関係者によると、君野容疑者は警戒することなく捜査員を招き入れた。女児との面識について問われると、「知らない」と説明したという。行方不明当日の11日の自らの行動については「覚えていない」と述べ、事件への関与を否定したという。ただ、複数の防犯カメラが、不審な男の行動を記録していた。11日午後3時15分ごろ、コンビニエンスストアのカメラに、女児の後ろを歩く男が映っていた。コンビニ近くの同級生のマンションに女児が入ったのとほぼ同じ頃にも、マンションの入り口のカメラに男の姿が映っていた。これらの映像を端緒に君野容疑者が浮上したという。これ以降、女児の目撃証言は同日午後5時半ごろまであるが、2人の接触を裏付けるものは見つかっていないという。君野容疑者の自宅アパートの関係者によると、現在の神戸市長田区長田天神町1丁目のアパートに君野容疑者が入居したのは昨年6月。同じ長田区内からの転居だった。一方、女児は今年4月、君野容疑者の自宅からも近い名倉小学校に入学した。夏には近所のマンションから現在のアパートに転居した。場所は君野容疑者のアパートから西へ約100メートル余りしか離れておらず、2人の生活圏は、この時点で非常に接近していた。君野容疑者と女児が以前から面識があったのかは、君野容疑者が黙秘しているため判然としない。事前に面識はなかったとみている捜査関係者もいる。女児の遺体は23日に見つかり、君野容疑者は翌24日に逮捕された。
■運動会開催へ
 神戸市教委は26日、開催の見送りを決めていた名倉小の運動会を10月に開くことを明らかにした。女児の母親から「子どもたちのために開いてほしい」との意向が伝えられたという。運動会は今月27日に予定されていたが、遺体発見を受けていったん見送りを決めていた。名倉小の平井正裕校長が母親にお悔やみの電話をかけた際、運動会についても相談したところ、「開いてほしい」と言われたという。事件前、女児は熱心にダンスの練習に取り組んでいたという。

*1-3:http://www.asahi.com/articles/ASG9T6DBJG9TPTIL01Q.html?iref=comtop_pickup_05 (朝日新聞 2014年9月26日) 複数の防犯カメラに容疑者の姿 神戸・女児遺棄
 神戸市長田区で市立名倉小学校1年の生田美玲(いくたみれい)さん(6)の遺体が見つかった事件で、行方不明になる11日に美玲さんが近所の同級生のマンションを訪れた際、その周辺をうろつく無職君野康弘容疑者(47)=死体遺棄容疑で逮捕=とみられる男の姿が複数の防犯カメラに記録されていたことが兵庫県警への取材でわかった。県警は、君野容疑者が被害女児に関心を持っていたとみて調べている。捜査関係者によると11日午後3時15分ごろ、マンション近くのコンビニエンスストアの防犯カメラに、日傘を差して歩く女児と、その後ろをふらふらした足取りで通り過ぎる不審な男が映っていた。その直後、女児は同級生を訪ねるためにマンション内に入った。ほぼ同じころ、マンションの防犯カメラには、入り口付近にいる似た男の姿が映っていた。さらにコンビニ店の防犯カメラには、マンション方面から戻ってきて立ち止まる男の姿も記録されていた。男は、マンションのほうをうかがうように見たあと、もともと来た北方向に立ち去っていた。服装などから、県警はいずれも君野容疑者とみている。一方、女児は同級生と会えないままマンションを出た。北隣にある公園の防犯カメラに姿が映っているが、コンビニ店のカメラには戻ってくる女児の姿が確認できないことから、公園とコンビニ店の間にある脇道に入った可能性があるとみられている。女児はその後、午後5時半ごろまで近辺を1人で歩く姿が目撃されている。県警は、これ以降に再び君野容疑者と接近した場面があったとみて、2人の詳しい足取りを調べている。
    ◇
 君野容疑者に25日夜、県警本部で接見した弁護士が報道陣の取材に応じた。君野容疑者について「表面上は落ち着いているように見えたが、とにかく疲れた様子だった」と語った。

<冤罪のパターン>
*2-1:http://blog.livedoor.jp/tacodayo/archives/7538708.html
(tacodayoのブログ) またまた、兵庫県警による大冤罪事件か?
 神戸連続児童殺傷事件で無実の中学生を犯人に仕立てあげた前科がありますからね。神戸市長田区の小学1年生、生田美鈴さん(6)の切断遺体が見つかった事件で、遺体発見現場の近くに住む君野容疑者(47)が逮捕されましたが、遺体の入ったポリ袋に唾液の着いた吸殻と診察券。真犯人が君野容疑者に罪を擦り付けるために行った小学生でも判るトリックに騙される低脳馬鹿ザル。真犯人は兵庫県政の大物の子弟か県警幹部周辺人物でしょう。レイプを隠蔽するための下腹部の隠蔽(精液で犯行を特定されるのを防ぐため)など明らかに捜査の基本を知っている人間の犯行。冤罪発生装置の兵庫県警と記者クラブ制度で警察発表を鵜呑みで垂れ流すクソマスゴミを許すな!!

*2-2:http://blog.iwajilow.com/?eid=1071754 (つぶやきいわぢろう 2013.6.16) 
TVディレクターがメディアでは伝えられないニュースの裏側を日々レポ
 「助けてください」冤罪被害者の叫び、「息子は人を殺めていません。無実なんです。私が生んで私が育てたんです。どうか息子を助けてください(涙)」。仙台北稜クリニック事件の守大助さんのお母さんの叫びです。大阪に僕が行っていたのは昨日開かれた「なくそう冤罪 救おう無実の人々」というたんぽぽの会の集会に出席するためでした。クレオ大阪西のホールで開かれたこの集会は、ほぼ満席という盛況ぶりでした。集会では布川事件の桜井さんが司会で、福井女子中学生殺害事件の前川さん、袴田事件の袴田さんのお姉さん、そして守大助さんのお母さんによるパネルディスカッションが行われました。皆さん再審請求審が進められています。
 事件から1年以上経ってから味噌樽から発見された5点の衣類が犯行着衣とされて有罪証拠とされた袴田事件。この5点の衣類は本当に袴田さんのものなのか?事件から1年以上、味噌樽に付けられたものなのか?弁護団の実験では1年以上味噌樽に付け込まれた衣類は真っ黒になり、とても発見された時のような状態ではないことがわかりました。しかも数時間、漬け込めば発見された時のような状況になることもわかりました。それまで何度も捜査をしながら味噌樽からは何も発見できなかったのに、なぜ1年以上経過した後に発見されたのか?不思議でなりません。袴田さんの再審請求審では5月24日。この実験を行った方の証人尋問が行われたそうです。またDNA鑑定でもこの5点の衣類についた血痕が被害者のものでも袴田さんのものでもないことがわかりました。お姉さんはこう言います。「DNA鑑定の結果が出て大変良かったのでこれでしゃべれると思いました。それまでは沈黙を続けていましたが、去年から大いに弟は無実であると訴えています。5月24日に味噌漬実験の証人尋問が終わりました。普通、こういった証人尋問で裁判所に呼ばれることはありません。母親は『もうダメかいね、もうダメかいね』といって死んできました。私は母親を背中にしょっています。その苦しみを少しでも軽くしたいと思っています。すで兄たちも2人が他界しました。亡くなった兄たちのためにも少しでも頑張りたい。裁判所には何を言ってもしょうがないと思っています。ひたすら再審開始を願ってやっています」。袴田さんのお姉さんはすで80歳です。ずっと独身を通してきました。「縁談もないことはなかったのですが、巌のことを承知してもらってくれるというのは何かあると思ってね、そんなことをしなくていいと思って、面倒だと思って独身できました」。検察と警察の悪意は家族の人生もボロボロにします。
 守大助さんのお母さんはこう言います。「有罪を下した唯一の証拠が大阪科捜研の鑑定なんです。去年の12月に三者協議で検察がこの誤りを認めました。それを先延ばしにしているんです。このことに対する怒りを我慢することができません。警察官とすれ違うだけでムカムカします。「本当に悔しい」。
 去年名古屋高裁で再審開始決定が取り消されてしまった前川さん。再審に向けて頑張っていたお父さんの体調はあまり良くないそうです。「本当にショックでかなり堪えたみたいです。未だに僕も信じられません。ただ最高裁でひっくり返る可能性もないことはないとい言うのでそこに向けて頑張っています」。前川さんには事件当夜のアリバイがあります。「その当時家族と一緒にいたんですね。母親が退職してその退職金が入ったのと、それから姉がいるのですがその姉が結婚するので、婚約者と一緒に来ていたんです」。その家族で一緒に食事をしていました。しかし、その姉とも疎遠になってしまっているそうです。桜井さんはこう言います。「検察は目の前の人間を犯人にするためには何をやってもいいと思っているんですね。そして誰も責任を取らない。検察は今もこう言っているんですね。『桜井と杉山はたまたま有罪が立証できなかっただけであいつらは犯人である』。
 今、私は国賠訴訟を起こしていますが、証拠開示を実現したいと思っているんです。税金で集めた証拠をなんで見せてもらえないのか?なんで隠すのかおかしいと思いませんか?検察はこういうんですよね。『証拠を開示する法律はない』。だから開示しなくていいという。確かに『証拠を開示する』という法律はありません。けれども『開示しない』という法律もないんです。これは検察が『証拠を隠す』ということは想定してないんです。まさか、そんなひどいことをしないという前提のもとにあるんです。
 酷いと思いませんか。http://blog.iwajilow.com/manage/?mode=write&eid=1071668 僕は検察、裁判官、警察この司法3公務員の腐敗ぶりは目を覆うばかりだと思います。今もたくさんの冤罪被害者が国家権力に人生を台無しにされています。DJポリスが表彰されるってことは、いかにいつも国家権力が庶民に対して高飛車であるかということの象徴じゃないでしょうか?本当にこの国の司法はどうかしていると僕は思います。

| 司法の問題点::2014.3~ | 05:26 PM | comments (x) | trackback (x) |

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