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2013.6.26 日本基準が国際基準になることは珍しいのに、今回は、何故なれたのか?(6月27日最終更新)
   
     *1より        水素ステーションの燃料電池車  燃料電池バス 

 燃料電池車のトップランナーは日本企業であるため、国際安全基準に日本案が採用されるのは自然だが、環境車については政府の後押しも大きかった。今後、燃焼後に水しか排出せず、パワーもある燃料電池車は、世界で、乗用車だけではなく、バス、トラック、船、飛行機にも採用されていくだろう。そのため、政府は、過去の技術にしがみつくのではなく、次世代のまっとうな技術が発展しやすい政策を採用して、その土俵を整備すべきである。

 なお、*2は、DNAなどの生命科学の研究が応用段階に入ったことを示すもので、人工クモ糸は、強度が高く伸縮性に優れる次世代素材であり、色も始めからつけられるため、乗り物に使えば、鉄より強くて軽いものを手間を省いて作ることができ、その乗り物の付加価値がさらに上がるだろう。

*1:http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF2200O_S3A620C1MM8000/  (日経新聞 2013/6/23) 燃料電池車、国際安全基準に日本案 米欧など採用 国連部会で各国合意へ
 日本や米国、欧州連合(EU)など33カ国・地域は今週、燃料電池車の安全性の国際基準で日本案を採用する。日本車メーカーは国内仕様のまま輸出できる。政府は走行実験の手続きを簡素化してトヨタ自動車や日産自動車などメーカーの開発を促す。約10年で3兆円に拡大すると見込まれる世界市場のシェア獲得に向け日本メーカーが攻勢に出る。燃料電池車は燃料電池で酸素と水素を反応させて電気を作ってモーターを回し、それを動力にする。走行中の排ガスはゼロで次世代自動車のなかでも環境性能が高い。電気自動車(EV)より走行距離も長いと期待されている。普及に向けては水素の爆発を防ぐ安全基準が課題だった。
 このほど国連が示した燃料電池車の安全基準は最終案の大部分に日本の提案が盛り込まれた。24~28日にスイス・ジュネーブで開く国連の作業部会で各国が正式に合意する。中国やインドなど新興国も合意する。日本は2005年に主要国で最も早く安全基準を作り、当初から日本案を軸に交渉が進んでいた。国際基準が決まると各国は国内法を制定・改正して国内基準もそろえる。日本案の安全基準は、車に搭載する燃料電池から水を排出する配管内の水素濃度の上限を4%にする。4%に達すると水素の注入を遮断し爆発を防ぐ仕組みを義務付ける。容器内の圧力を高めたり、低くしたりする作業を2万2千回繰り返しても容器が変形しないよう耐久性も検査する。トヨタや日産、ホンダなど各社は日本で15年に本格的な販売を計画している。トヨタは15年に米国でも販売を始める計画だ。日本案が国際基準になると輸出先の国・地域に合わせて仕様を変える必要がなくなる。トヨタは「国際基準が明確になれば量産体制を確立しやすくなる」としている。各社は10年前に1台1億円だった燃料電池車の価格を500万円程度に引き下げて普及させる考えだ。政府は規制緩和で燃料電池車の普及を後押しする。国土交通相の認定が必要な公道での走行実験で、手続きにかかる期間を8週間から6週間に短縮。自動車メーカーの技術革新を後押しする。

*2:http://www.nikkei.com/article/DGXNZO55429530U3A520C1TJ1000/?dg=1
(日経新聞 2013/5/24) クモの糸を量産 慶大発VB、車部品や人工血管に  微生物を活用
 慶応大学発ベンチャーのスパイバー(山形県鶴岡市)は24日、クモの糸を人工合成し繊維にする技術を確立、量産に乗り出すと発表した。自動車部品メーカーの小島プレス工業(愛知県豊田市)と工場を新設、2013年中に月間100キロを供給できる体制を整える。クモ糸は強度が高く伸縮に優れる次世代素材とされる。自動車部品や医療素材向けなどに用途開拓を急ぐ。
スパイバーの人工クモ糸は微生物から出る特殊なたんぱく質を原料としている。成分や特性はクモの糸と同様だが、分子や遺伝子の配列を見直して他の素材などと組み合わせやすくしている。微生物も培養効率を高めており、紡糸を含め繊維にするまでの量産技術を開発した。小島プレス工業と連携して約7億5千万円を投じ山形県鶴岡市に生産拠点を新設する。当初は年産1.2トンだが、用途開発を進め15年には年産10トンに能力を拡大する。人工クモ糸による新素材は極めて高い強度があり、ナイロンより高い伸縮性を持つという。低コスト化を進め、自動車用部品、人工血管などの幅広い利用を見込む。スパイバーは07年9月に設立。慶大先端生命科学研究所(鶴岡市)で学生だった関山和秀社長らがクモ糸の特性に注目し、新たなバイオ素材と位置づけて量産技術を開発してきた。海外でも研究機関を中心に実用化に向けた開発が進むものの、基礎研究の段階にとどまるという。スパイバーは既に関連技術を含めて16件の特許を出願している。人工クモ糸を使った青色のドレスを公開した関山社長は「世界で初めての技術を立証でき、工業化が視野に入った」と説明した。


PS(6月27日追加):私は1998年春に、スイスで行われた夫の学会に同伴し、帰りにマッターホルンに登るために、ツェルマットに宿泊したことがある。その時の体験は、下のとおりだ。
  
 マッターホルン    ツェルマット駅前と電気バス   ツェルマットの位置
1)*3のとおり、ツェルマットの市街地は、環境を考慮して自治体の条例により電気自動
  車(EV)か馬車しか走れない。そのため、私が、「電気自動車では馬力が足りないこと
  はありませんか?」と乗ったバスの運転手に尋ねたところ、バスの運転手が、「環境を
  守るために、不便でもそうしているのだからいいのです。」と答えたので、ヨーロッパ、
  とりわけスイスの意識の高さに感心した。現在では、日本やドイツで電気自動車や燃料
  電池バスが開発されているので、もっと便利にEVを使えるようになっただろう。自然を
  大切にすべき観光地では、こういう条例もアリだと思う。
2)マッターホルンの展望台には、ツェルマットから登山鉄道やロープウェイに乗って誰でも
  容易に行ける。私は、まずゴルナーグラート鉄道で上り、ハイキングコースを下ってきた
  が、杖をついた老人が一人でコースを歩いて下っているのを見て驚いた。しかし、これが
  最初の高齢者福祉であり、高齢者が元気でいられる源だと思って感心した。
3)スイス国内を列車で走ると、原生林のような場所でさえ草刈りなどの手入れが行き届い
  ており美しい。また、民家の色調や形状が規制されており、窓辺に花が飾ってあるのも、
  素朴な美しさを感じる景色となっている。さすがに歴史ある観光地だと思った。

*3:http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1002/03/news010.html
(要点)ツェルマット市街地は自治体の条例によりEV(電気自動車)しか走れないため、市街地を走るのはEVと観光用の馬車のみ。EVの実用化に対する世界的な関心が盛り上がってきたのはここ数年なのに対し、ツェルマットがEV利用に取り組みだしたのは20年以上も前。現在、ツェルマットを走るEVは計500台(EV路線バス6台)で、にわかにEV利用を始めた都市とは歴史の長さが違う。

| 経済・雇用::2012.9~2013.6 | 12:23 PM | comments (x) | trackback (x) |

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