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2012.11.12 私も、TPP参加に反対です。
        

 *1のように、野田総理大臣が、今月後半にカンボジアで開かれるASEAN(東南アジア諸国連合)の首脳会議でTPP交渉参加を表明するのではないかと言われているが、国内で話し合う前に外国で意思表明して既成事実化するのはやめてもらいたい。野田首相は「守るべきものは守る」と言っているそうだが、それなら、参加を表明する前に、何をどう守らなければならないのか、そしてそれは可能なのか否かついて、リストと守るべき理念を作って話し合いができていなければならない筈だが、それはない。

 そして、*3は、BSE対策の牛肉輸入規制が、現行の「20カ月以下」から「30カ月以下」に緩和されるというように、日本の食品基準がアメリカから非関税障壁だと言われて緩和される例だが、BSEについては、日本国内では全頭検査しているものだ。このように、農産品を安価で大量に生産して輸出したい国と、その食品を輸入して食べなければならない国とでは基準の厳しさや判断の視点が異なり、一律に同じ基準にすればよいというものではない。また、エネルギー自給率や食料自給率は、高く保っておかなければ、安全保障上の問題があるが、TPPに参加すれば、そのための対策もできないだろう。

 それぞれの国の考えがあって質が保たれ、産業振興をしているどの産業も、非関税障壁はもちろんいけないが、主権の放棄は、さらにまずいと思われる。

*1:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121112/k10013414591000.html
(NHK 11月12日) TPP 超党派議員が反対申し入れへ
 野田総理大臣が、次の衆議院選挙に向けた民主党の政権公約にTPP=環太平洋パートナーシップ協定を推進していく方針を盛り込む考えを示しているなか、TPPの交渉参加に慎重な超党派の議員は、今週、拙速な交渉参加に反対する決議をとりまとめ、野田総理大臣に申し入れることにしています。
野田総理大臣は、次の衆議院選挙に向けた民主党の政権公約に、太平洋を囲む国々で関税の撤廃などを進めるTPP=環太平洋パートナーシップ協定を推進していく方針を盛り込む考えを示しています。こうしたなか、TPPの交渉参加に慎重な超党派の議員は、民主党の山田元農林水産大臣や自民党の加藤元幹事長ら与野党13党などの議員が呼びかけ人となって、今週15日に集会を開くことになりました。交渉参加に慎重な議員は、野田総理大臣が、今月後半にカンボジアで開かれるASEAN=東南アジア諸国連合の首脳会議の場で交渉参加を表明するのではないか、などと警戒感を強めていて、できるだけ多くの議員に集会への参加を呼びかけ、拙速な交渉参加に反対する決議を取りまとめ、野田総理大臣に申し入れることにしています。

*2:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121111-OYT1T00282.htm
(読売新聞 2012年11月11日) TPP「曖昧」の自民・公明両党、争点化に苦慮
 環太平洋経済連携協定(TPP)を争点にして衆院選に臨む野田首相の戦略に、自民、公明両党が頭を悩ませている。両党とも、党内にTPP参加に賛否両論があり、方針をはっきりさせず曖昧なままにしたいためだ。自民党内では、明確な方針を示すべきだという意見もくすぶっている。自民党の石破幹事長は10日、名古屋市で記者団に、TPPについて「我が党は、聖域なき関税撤廃には反対だ。首相は『守るべきものは守る』と言っているが、一体何を守るのか。説明責任を果たしていない」と述べた。自民党は、谷垣禎一前総裁の執行部当時、TPPについて、「聖域なき関税撤廃を前提にする限り、交渉参加に反対」という基本方針を定めた。TPPについて直接的な評価を避けた表現となっており、今の執行部もこれを踏襲している。

*3:http://www.saga-s.co.jp/news/global/corenews.0.2323395.article.html
(佐賀新聞 2012年11月6日 )牛肉の輸入緩和方針を正式決定 / 米国など4カ国と協議へ
 厚生労働省は6日、牛海綿状脳症(BSE)対策として実施している牛肉の輸入規制で、米国などからの輸入を認める牛の対象月齢を現行の「20カ月以下」から「30カ月以下」に緩和する方針を正式に決めた。内閣府の食品安全委員会が10月に「30カ月以下に緩和しても人への健康影響は無視できる」と答申したのを受けたもので、同省がこの日、薬事・食品衛生審議会部会に報告、了承された。厚労省は今後、米国、カナダ、フランス、オランダの4カ国と月齢管理のための体制整備などをそれぞれ協議し、最終的に同審議会に報告した上で、来年初めにも輸入規制を緩和する。

| 環太平洋連携協定(TPP)::2012.11~ | 04:21 PM | comments (x) | trackback (x) |

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