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2011,10,29, Saturday
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/270610
上の西日本新聞に、「九電 冬の節電へ割安契約導入」という記事があり、「10月27日の記者会見で、九州電力の深堀慶憲副社長が、九州管内の原発全6基が停止することが確実な12月以降、工場などの大口需要家を対象に、ピーク時の電力使用を抑制する割安料金メニューを導入することを明らかにし、平日に休業日を設けたり、寒さが強まる一定期間に操業を抑制したりすると、基本料金が通常より割安となる契約など、メニューの内容を検討している」とのことであった。九州は、何とか原発を辞め、次世代のクリーンな国産エネルギーに進み始めたようである。次は、是非、地熱発電、潮流発電、太陽光発電、スマートグリッド、創エネ・省エネ住宅、電気自動車などを組み合わせて、光熱費が安くて快適な、企業にとっても個人にとっても魅力的な地域(スマートシティー)を作りたい。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111029-00000055-mai-pol 一方、上の毎日新聞ニュースでは、「野田首相が、10月31日、首相官邸でベトナムのグエン・タン・ズン首相と会談して、ベトナムで進んでいる原子力発電所2基の建設計画への技術協力やレアアース(希土類)の共同開発など、昨年10月に菅直人前首相とズン首相が発表した共同声明に沿った成果を確認するとともに、今後の協力強化について意見交換し、今回の首脳会談が原発輸出再開に向けたゴーサインとなる」と書いてあり、国は、まだ脱原発に踏み切っていないだけでなく、輸出しようとしている。しかし、レアアースの共同開発はよいとしても、私は、ここまで危機管理が甘く、人命を軽んじて成り立っている技術を輸出すべきとは思わない。東京電力福島第1原発事故で表に出た原発の大きなリスクを身を持って体験したのであるから、我が国の首相は、泥の中にいるドジョウなどと言っていないで、先見の明ある的確な判断をしてもらいたいものである。
| 原発::2011.7~11 | 11:33 PM | comments (x) | trackback (x) |
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2011,10,12, Wednesday
NHK7時のニュースで、福島県産の米がすべて日本政府による暫定規制値をクリアしたという
大々的な報道がありました。しかし、食品放射能の日本政府による暫定規制値は、緊急事態に おいて短期間の適用が想定される規制値に近い値であるため、国民の健康を守るためには、速や かに平常時のレベルに設定し直すべきです。私は、下の「子どもたちを放射能から守る科学者ネッ トワーク」の見解に賛成です。NHKのニュース担当者は、国民に対し、もう少し深く追求した情報を 提供すべきです。 http://hibaku.blogspot.com/2011/10/blog-post_01.html より一部引用 「食品放射能の日本政府による暫定規制値は、『このレベルの汚染を受けた食品を飲食し続け ても健康に影響がない』というよりは、むしろ、緊急事態において短期間の適用が想定される規制 値に近い値です。 物流が発達し、また、国土全体に対する原子力発電所事故の直接の影響範囲の割合から考え て、放射能に汚染されていない食品を流通させることが十分に可能な現在の日本において、緊急 時に近いレベルの規制値を政府が採用し続けていることは問題と考えます。緊急時に近いレベル を全国的に適用することで、原子力発電所事故による降下物に直接晒されない地域において、放 射線への合理的でない暴露が生じることは、暫定規制値が採用した指標値が基づくとされる ICRP の勧告における ALARA (As Low As Reasonably Achievable; 合理的に達成可能な限り低く) 原則に相反します。現在の日本においては、国民的議論を経て、平常時における年間 1mSv の 公衆被曝限度を厳守する規制値を設けた上で、民間の努力も通して、合理的に可能な限り暴露を 低く抑える必要があると考えます。 さらに、成人と、身体の形成・発達途上にあるこどもに同じ基準が適用されることも妥当と言えま せん。また、Sr90 は、おそらくは相当量が発生・拡散し、より健康に影響を及ぼしうる核種ですが、 明示的な規制から除外されており、そのことにも正当な理由は見い出し得ません。」 「このノートでは、食品放射能の日本政府による暫定規制値の問題点を以下のように指摘しました。 ●緊急時の制限を国土全域に適用する合理的理由がない。 ●公衆の年間被曝限度 1mSv を守るためには、規制値 500Bq/kg は不当に高い。 ●暫定規制値を設けたとしても、可能な限り放射線の暴露を低く保つ努力が必要である。 ●成人とこどもに対して同一の基準を適用することは妥当でない。 ●Sr90 は、より健康に影響を及ぼしうる核種だが明示的に規制されていない。」 「その上で、日本政府が速やかに次の施策を採ることを提言します。 ●国民的議論の上、食品放射能の規制値を平常時のレベルに設定し直す。 ●身体の形成・発達途上にあるこどもたちが専ら食するもの (例: 乳幼児食、給食) に対しては、 別個に、より厳しい規制値を設ける。 ●Sr90 についても明示的に規制値を設ける。 ●民間の努力として、合理的に達成可能な限り、規制値よりも小さな独自の基準値を設け、自 主的に検査することを求めます。」
| 報道の問題点::2011.7~2012.4 | 07:42 PM | comments (x) | trackback (x) |
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2011,10,12, Wednesday
2011年10月11日15時2011年 asahi.com より引用
http://www.asahi.com/national/update/1011/TKY201110110128.html 「東京電力福島第一原発の事故で放出された放射性物質による被曝(ひばく)線量が年1ミリシー ベルト以上の地域は、8都県で約1万3千平方キロ(日本の面積の約3%)に及ぶことが朝日新聞社 の集計で分かった。環境省は10日に国の責任による除染地域を年1ミリシーベルト以上とする基本 方針案を決めた。同省は当初、年5ミリシーベルト以上を基準とし、範囲を福島県内約1800平方キ ロとしてきたが、7倍に膨らむ計算だ。 航空機による文部科学省の放射線量の測定結果を基に、環境省が事故による追加の被曝量が 年1~5ミリ(毎時0.19~0.95マイクロシーベルト)の地域の分布図を作製。福島県は8月28日、他の 地域は9月18日現在の線量別の面積を朝日新聞社で計算した。 その結果、福島県は5ミリ以上の約1800平方キロに加え、1~5ミリの地域が約6200平方キロ。 同県の面積(1万3782平方キロ)の6割にあたる約8千平方キロが除染の対象なる。 」 しかしながら、現在、放射性物質は、雨で落下して地表に積もり、それが風で舞い上がっている 状態なので、空間線量は地表線量に比べて低い。ちなみに、埼玉県にある我が家のベランダは、 毎時0.20~0.25マイクロシーベルトであり、居間でも、0.16~0.20マイクロシーベルトある。これを 年間に直すと、1.752ミリシーベルト(0.20 x 24時間 x 365日)であり、年1ミリシーベルト以上で あるが、上の汚染地図では、埼玉県は、殆ど汚染されていないかのように見える。 そして、周囲も高いため、ベランダを水で流して洗ってもあまり変化がない。従って、地表での 計測を行った上で、速やかに除染してもらいたい。 もう一つ誤った情報の流布があるが、放射線によって癌や心臓病になるリスクは、子どもにしか ないわけではない。
| 環境::2011.8~2012.9 | 10:19 AM | comments (x) | trackback (x) |
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2011,10,10, Monday
(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111007-00000061-mai-soci) 「東京電力は7日、福島第1原発5、6号機(冷温停止)にたまった低濃度の放射性汚染水について、 放射性物質や塩分を除去した上で敷地内に散布を始めたと発表した。敷地内にある伐採木の自然 発火や、放射性物質を含んだ粉じんの飛散を防ぐため、毎日100立方メートルを散水する。5、6号 機の原子炉建屋、タービン建屋地下には、津波で浸入した海水や雨水がたまっており、うち1万 7000立方メートルを仮設タンクや人工浮き島「メガフロート」に移送したが満杯に近づいている。 散水には、この水を浄化して使う。東電によると、福島県や地元自治体、茨城県内の自治体に散水 の了承を得ている。散水によって放射性物質が海や地下水に流れ込む可能性については「少ないと 考えている」としている。 経済産業省原子力安全・保安院によると、散水に使う水に含まれる放射 性セシウムや放射性ヨウ素はいずれも検出限界以下。森山善範・原子力災害対策監は「散水のイメ ージとしては弱い雨が降った程度。主要核種のセシウムは地表付近にとどまりやすいので、地下水 や海への影響はないと評価している」と話した。」との毎日新聞報道があった。 しかし、散水に使う水に含まれる放射性セシウムや放射性ヨウ素が検出限界以下に浄化されていて も、0でない限り、散水した後に水だけが蒸発し、放射性物質は濃縮されて地面付近に残ることにな る。これを何回も何百回も続ければ、そのあたりの放射性物質は、無視できない高い値になる。 そして、そもそも、仮設タンクやメガフロートに移送するとした時、私は、「それでは上限があるので、い つか溢れる。単に移動するだけでは駄目だ。」と思っていた。東電と経済産業省は、その場限りの対 応をし続けて、国民が払った金を無駄に使った上、環境を破壊して、人も動物も住めず、農林漁業もで きない状態にしていることを認識すべきである。そのため、私たちは、彼らがそのような行動をとる根本 的な理由を除去すべきである。正確な原因もその責任も追及せず、「皆が身を切ればよい」というような 発想では、永久に根本的な解決はできず、いろいろな局面で、同じことが繰り返されるであろう。
| 環境::2011.8~2012.9 | 09:35 AM | comments (x) | trackback (x) |
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2011,10,03, Monday
東京電力福島第一原発の事故発生以前に、注水が止まれば30分で燃料棒がメルトダウンし、3時間で圧力容器を貫通することを説明した動画があり、これは、あらかじめわかっていたことである(上の左図、http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005 より)。 そして、上の右側の写真は、福島第一原発の爆発時の写真である(http://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/3252e0611ebc1eabd36195cede8a2231 より)。 映像を見れば、何がどのように起こったのかわかるはずだが、日本のマスメディアは、津波の映像を、あれほど撮って公開していながら、福島第一原発の爆発時の映像を全く公開していない。日本のメディアは、直ちに、自らが撮影した映像を公開すべきである。撮影できなかった筈はないにもかかわらず、今まで公開しなかったのは、真実を報道すべきジャーナリストとして、誠実さも根性もなく、全く失格である。そして、多くの場面で同じようなことが起こっているため、その原因を究明し、改善すべきである。 PS(2011年10月17日追加): ( http://savechild.net/archives/1270.html )により、上の写真の福島第一原発3号機の爆発は、水素爆発ではなく、核爆発だったことがわかりました。
| 原発::2011.7~11 | 12:40 PM | comments (x) | trackback (x) |
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2011,10,01, Saturday
(http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/09/non-cancer-illnesses-and-conditions-in.html)
Y・バンダシェフスキー教授による、チェルノブイリ原発事故によって、放射性物質で汚染されたベラル ーシの諸地域におけるガンだけでなく、非ガン性疾患の増加についての論文がありました。 この中で、バンダシェフスキー教授は、下のように述べています。 「ベラルーシの住民の死因のうち主なものは心臓病と悪性腫瘍である。最大死因である心臓病が統 計的に有意な増加を示していること、中でもチェルノブイリ原発事故の後処理に関わった人びとの間 で増加していることには不安を禁じえない。食物から永久的・慢性的に摂取される状況下において、 放射性核種セシウム137は甲状腺、心臓、腎臓、脾臓、大脳など、生命活動のために重要な臓器に 蓄積される。」 「放射性セシウム137が体内に取り込まれた場合に表われる症候群は、心臓血管系、神経系、内分 泌系、免疫系、生殖系、消化器系、尿排泄系、肝臓系における組織的・機能的変異によってもたらさ れる代謝障害という形で現れ、その重症度は、取り込まれた量と時間で決まる。」 「長寿命の放射性核種セシウム137は、多数の生命維持に重要な臓器や身体系統に影響を与え、チ ェルノブイリ事故から23年、長期間に渡って放射性物質に汚染された地域に生活し、これらの放射性 核種を摂取してきたベラルーシ共和国の住民たちは、心臓病と悪性腫瘍の発症リスク増加に見舞わ れた。」 ベラルーシ共和国 住民10万人あたりの悪性腫瘍発生数 ベラルーシ共和国における心臓病患者数推移 日本のセシウム134、セシウム 137の蓄積量 そして、チェルノブイリでは、一基の原発が爆発しただけですが、フクシマでは、4基の原発が爆発し、 放射性物質を空気中及び水中に、今でも垂れ流し続けています。また、文部科学省航空モニタリング による測定結果では、上の地図のように、東北・関東の広い範囲に放射能汚染が広がっており、かつ、 我が国の食品安全基準、居住基準は、チェルノブイリよりも大甘に甘いのだということを忘れてはなり ません。
| 環境::2011.8~2012.9 | 09:53 AM | comments (x) | trackback (x) |
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