左のCATEGORIES欄の該当部分をクリックすると、カテゴリー毎に、広津もと子の見解を見ることができます。また、ARCHIVESの見たい月をクリックすると、その月のカレンダーが一番上に出てきますので、その日付をクリックすると、見たい日の記録が出てきます。ただし、投稿のなかった日付は、クリックすることができないようになっています。
2012,06,13, Wednesday
今朝、HPで、日隅さん(http://yamebun.weblogs.jp/my-blog/、http://blogos.com/blogger/hizumi_kazuo/article/)が永眠されたことを知りました。日隅さんの運命は、過酷すぎたと思いますが、癌の余命宣告をされても、他の人にはできない仕事をして立派に闘われたことに、心から敬意を表します。生きていればもっと活躍でき、今の日本で重要な人材になるでしょうし、私も政治面で協調し続けたいと思っていましたので、現在、悲しみと喪失感でいっぱいです。ご自身の悔しさもいかばかりかと存じますが、天国に行ってしまわれたので、ご冥福を祈ります。 私は週刊文春に嘘八百の記事を書かれ、その後もしつこくインターネットでその記事を引用して侮辱され続けたため、3年ほど前、名誉毀損で提訴しましたが、その時に日本弁護士連合会前会長の紹介で、日隅さんに訴訟代理人を引受けていただきました。そして、私の負担をかなり背負っていただきましたことに感謝申し上げますとともに、まだ、あまりお返しもできていないことをお詫びします。 しかし、福島第一原発事故処理は未だ進行中であり、東電記者会見に出席し続けて、(私の勧めで)上の2冊を書き上げられた日隅さんは、日本の原発を廃止に追い込むきっかけを作られたことに間違いありません。そして、それを世界での原発廃止にもつなげたいと思っていたのに、日隅さんの他界を機会に原子力ムラが元に戻らないよう、どこにいても、これからもご協力いただければ有難く存じます。是非、そうして下さい。そして、そのうち、みんなそちらに集まりますから、その時はまた、笑顔で迎えて下さい。 東電記者会見の現場 自由報道協会賞授与 「検証:福一原発事故」執筆 インターネットテレビ なお、まさに報道の魂を見せてもらった日隅さんの闘いが、下のように放送されましたが、25:20という時間帯の放送とは、TBS自体は腰が引けているのではないでしょうか?もっと視聴率の高い時間帯に放送して、報道の魂を見せてもらいたいと思います。 http://www.tbs.co.jp/tv/daily/20120617.html TBS 6月17日(日)25:20 報道の魂 バッジとペンと~日隅一雄の闘い~末期がんの中で *1:http://iwj.co.jp/feature/hisumi.html 日隅一雄さんの最後のメール(岩上) 東京共同法律事務所所属、日本弁護士連合会前事務総長の海渡雄一弁護士のご許可を得てアップします。これが最後のメールになります。遺言の代わりです。 ------------------------------------------ Re: 東電値上に係る公聴会 Mon, 11 Jun 2012 07:39:43 +0900 山口先生 ぜひ、東電にも情報公開の義務を負わせて下さい。 欧米各国(国連欧州経済委員会の加盟国)は、1998年6月、「環境問題に関する、情報へのアクセス、意思決定における市民参画、司法へのアクセスに関する条約」(以下「オーフス条約」といいます)をデンマークのオーフス市で行われた国連欧州経済委員会で採択しました(発効は2001年10月)。オーフス条約は、①環境に関する情報へのアクセス、②意思決定における市民参画、③環境問題に関する司法へのアクセスについての国際的な最低基準を定めるもので、欧米諸国は、この条約の要請に沿った国内法制度を整えようとしています。環境に関する情報は私企業が保有しているものでも情報公開の義務を負うとされています。 この条約を受けて、英国では、「2004年環境情報規則」を制定し、国や地方自治体のみならず、公益事業者にも情報公開請求に対し応じるよう定めています。 オーフス条約 http://www.aarhusjapan.org/convention_jpn.html *2:http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012061302000102.html (東京新聞 2012年6月13日朝刊) 昨年3月の東京電力福島第一原発事故直後から、政府や東電の責任を追及してきた元新聞記者で弁護士の日隅一雄(ひずみ・かずお)さんが12日午後8時28分、入院先の東京都新宿区河田町8の1の東京女子医大病院で死去した。49歳。昨年5月、末期胆のうがんで余命半年と告知されていた。広島県出身。京大卒業後、産経新聞記者を経て1998年に弁護士登録。第二東京弁護士会に所属。NHK番組改変訴訟や沖縄返還密約情報開示訴訟などに携わる一方、弁護士やジャーナリストらで設立したインターネット市民メディア「NPJ(News for the People in Japan)」編集長を務めた。 12日に亡くなった日隅一雄さんは、弁護士・ジャーナリストとして福島第一原発事故の問題を追及し、ブログなどで発信を続けた。東電や政府の記者会見に足を運んだ数は延べ100回以上に上る。会見への出席は「市民に必要な情報がきちんと出ていない」との危機感を募らせたことが発端。既存のメディアにも問題を突きつけていた。 今年2月、東京新聞のインタビューでは「今は政策決定が官僚主導。『主権在官』になっている」とし、国民が情報を得にくい制度に問題があると指摘。「市民が情報共有して主権を行使できる社会にし、日本に実質的な民主主義を根付かせなくてはいけない」と強い口調で説いた。一方で「今の記者はおとなしすぎる」と憂い、「官僚は常にメディアをコントロールしようとする。勝たなきゃだめだ」とも訴えていた。今年1月に「検証 福島原発事故・記者会見」(共著)、4月には「『主権者』は誰か」を刊行。病をおして対談や講演に出向き、真の民主主義の実現に最期まで執念を燃やした。 2012年6月22日広津素子追加:大雨で放射性物質を洗い流しながら、また、大風で放射性物質を吹き飛ばしながら、警告のように日本を縦断して福島第一原発の上を通っていった*3の季節はずれの台風4号は、日隅さんの涙と怒りのように思えました。まだ、働いているのですよね! (千の風になって 作詞:不詳 作曲:新井満) 私のお墓の前で 泣かないで下さい そこに私はいません 眠ってなんかいません 千の風に 千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています *3:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120620/t10015956511000.html (NHKニュース 2012年6月20日) 台風4号 関東~福島県が暴風域 (ポイント)台風4号は関東甲信や福島県などを暴風域に巻き込みながら北東へ進んでいます。台風を取り巻く雨雲の影響で、関東の山沿いを中心に激しい雨が降っていて、気象庁は土砂災害や川の増水などに厳重な警戒を呼びかけています。中心の気圧は985ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで、中心の南東側190キロ以内と北西側110キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。関東甲信と福島県、それに新潟県と静岡県が台風の暴風域に入っています。台風を取り巻く雨雲の影響で、山沿いを中心に激しい雨が降っていて、午前0時までの1時間には▽茨城県北茨城市花園で46ミリ▽栃木県那須町で41ミリ▽福島市鷲倉で35ミリの雨を観測しました。東北の太平洋側では午前3時前後に満潮時刻になり、台風の接近と満潮が重なると高潮が起きるおそれがあります。 2012.7.17広津素子追加:日隅さん、下の左の本は、亡くなる2日前に完成したそうですね。尊敬です。また、ご覧になっていると思いますが、「http://twitter.com/yamebun 」で書かれていたことは、2012.7.16に代々木公園で行われた 「さよなら原発10万人集会」で、17万人もの国民の意思として表明され、一歩、前進しました・・。 2012.9.12広津素子追加:日隅さん、今日、日本記者クラブで、民主党代表選挙に出ている野田佳彦、赤松広隆、原口一博、鹿野道彦の4代議士の政策討論会があり、その中で、佐賀一区選出の原口一博さんが、「主権者は誰か」という日隅さんの本をかざして、「弁護士でジャーナリストの日隅一雄さんという、真実の情報を伝えようとした人がいるでしょう。『主権者は誰か』、これですよ。」と言っていらっしゃいました。原口さんは、国民投票による脱原発支持でしたが、記者クラブでやってもらって、全国放送になり、よかったですね。
| 日隅一雄弁護士 | 11:50 PM | comments (x) | trackback (x) |
|
PAGE TOP ↑