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2014,03,16, Sunday
今日は簡単な話ですが、佐村河内守(新垣隆)さんの音楽の評価について、私は、変だと思っています。その理由は、佐村河内守氏が、両耳の聴力を失った作曲家として音楽を売り込んだにもかかわらず、それが嘘だったという佐村河内氏個人の人格だけが批判されているからです。 しかし、音楽の良さに関する評価は、作曲家個人の人格や背景とは関係なく、作者不詳の曲でも人の心を打つものは良いし、良くないものは残りません。また、ベートーベンの曲も、作者が難聴から全聾になった人だから残っているわけではなく、優れた曲を作曲した人が難聴から全聾になった人であるため、作曲された背景から、重厚な音楽の意味が、さらによく理解されたにすぎません。 そのため、佐村河内守(新垣隆)さんの音楽の評価を、作者が難聴ではなかったということで変えた人には、どういう基準でよい音楽か否かを決めているのかを、私は聞きたいと思います。 よくない音楽でも、難聴のふりをして大量に売ったのなら、佐村河内守氏は、(もちろん嘘はよくありませんが)音楽の真の価値がわからず、情に訴えるストーリーに弱いという日本人にありがちな人の弱点を知って、それを販売に利用したのだということになります。そして、その音楽が、実際には価値のないものであったのなら、*1のNHKはじめ、その音楽を推薦した人やよい音楽だと思ってCDを購入した人の音楽に対する評価力も問われる筈です。 *1:https://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0331/ 『2013年3月31日(日) 午後9時00分~9時49分総合』 魂の旋律 ~音を失った作曲家~ NHKスペシャルでは、去年3月31日、「魂の旋律~音を失った作曲家~」と題し、両耳の聴力を失った作曲家として、佐村河内守氏を紹介いたしました。しかし放送当時、本人が作曲していないことや全聾ではなかったことに気づくことができませんでした。視聴者の皆様や、番組の取材で協力して頂いた方々などに、深くお詫び申し上げます。なぜこうした事態を防げなかったのか、調査の結果をご報告いたします。
| 教育・研究開発::2013.11~2014.7 | 08:08 PM | comments (x) | trackback (x) |
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