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2014,05,03, Saturday
ルンバ その他のロボット掃除機 今日は、簡単な話題です。 (1)ロボット掃除機の市場は確実に拡大する 福島第一原発事故以降、自宅の放射線測定値が高かったので、私も、*1に書かれているアイロボットのルンバを購入して使っている。その理由は、自動的に動いて床のカーペットをかきわけ、徹底的にゴミを吸い出してくれるからで、心配していた隅のゴミも、ハケ状のブラシのおかげで普通の掃除機よりよく採れた。そして、そのハケ状のブラシは取り外し可能だ。 しかし、下のように、今ひとつ改良して欲しい点がある。 1)あちこち走り回ってゴミを掻き出すのはよいが、掻き出したゴミの吸い込み漏れがあるため、 普通の掃除機で、再度掃除しなければならない。そのため、掻き出したゴミは自分で完全に 吸い取るようにしてもらいたい。 2)走り回っている割には掃除残しがあるため、掃除残しがないようにプログラムして欲しい。 3)掃除中、アプライトピアノに何度もぶつかってピアノが傷んだが、家具などにさわる時は もっと柔らかく接するようにして欲しい。 日本企業は上のような細かい改良が得意であるため、日本の家電会社も頑張れば、*2のように、単身世帯・共働き世帯・高齢者世帯の増加で家事代行の需要が増えている中、ロボットにできることはロボットにさせた方が家事の生産性が上がるため、世界でヒットする新しい家電を作ることができると思う。 (2)掃除をロボット化するための家具と部屋のつくり 掃除ロボットが掃除しやすい家や家具もあり、例えば、家具の床から上がっている部分(パソコンラック、ベッド、ピアノなど)は、もう少し高く上げて掃除ロボットが入れるようにするか、床にぴったりつけてゴミが溜まりにくいようにして欲しい。また、家も、細かい凹凸がなく、床はバリアフリーの方がよい。 つまり、家具や家のつくりも、「お掃除ロボット対応」にすべきで、今後は、そういう家具や家の方が売れるだろう。また、お掃除ロボットの側も、もう少し薄くて小さければ、入れる家具の隙間が増え、普通の掃除機より優秀なパートナーになれるかもしれない。 *1:http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20140416&ng=DGKDZO69927760W4A410C1TJH000 (日経新聞 2014.4.16) ロボット掃除機、アイロボットVSシャープ しゃがむ、かがむ、動かす、収納場所から出し入れする――。掃除機をかけるときは人手に頼る部分が多く、苦手な家事の筆頭に挙げる人も多い。助っ人として売り上げを伸ばしているのが、自ら動いて部屋をきれいにするロボット掃除機だ。草分けで最大手の米アイロボットと、独自の利用者とのコミュニケーション機能を打ち出すシャープの新製品を比べた。両製品はセンサーで部屋の広さや形状、汚れ具合などを検知し最適な動作を選ぶ。充電器につないだ状態からボタンを押して掃除を始める利用法を主に想定している。掃除を終えると自動的に充電器に戻る。アイロボットの「ルンバ880」は吸引力が前機種の5倍。モーターの駆動力を高めたことに加え、ごみをかきこむヘッド部分からハケ状のブラシをなくして強い空気の流れを作り出した。毛の長いじゅうたんにもしっかり対応でき、1回に吸い取るごみの量は前機種の1.5倍、集じん容積は1.6倍に増やした。 ■2センチの段差乗り越え 家具や壁際に接触して丹念に掃除する。ぶつかる前にはセンサーによって自動的に速度を落として衝撃を和らげる。約2センチメートルまでの段差なら乗り越えられるので、フローリングの床にラグを敷いた部屋でも使える。下向きの大きな段差を感知すると、ルートを変更して落下を避ける仕組みだ。付属の通信機器を部屋の境界に置いて部屋別の仕上がりにムラが出ないよう抑える機能も備えた。「隣の部屋に入らない」など、掃除する範囲の設定もできる。手入れもしやすく工夫した。ヘッド部分のローラーはハケ状のブラシを無くしたため、髪の毛などを取り除きやすい。フィルターの手入れをする際に手にちりなどが付きにくい。シャープの「ココロボRX―V200」はフローリングや畳など床の種類に応じて運転を調節する。衝突で傷付けることを防ぐため、センサーを使って壁や家具と接触しないようにする。「おまかせ」以外に壁際を重点的に掃除するモードも用意した。椅子の脚の間をすり抜けやすいよう、直径を約30センチメートルと小ぶりにした。このモデルの最大の特徴は、人工知能を搭載して音声認識機能による「対話」を可能にした点。掃除と関係ないことでも「天気を教えて」と呼びかけると、ネット上の情報倉庫であるクラウドを使って「今日の天気は雨だよ。おでかけには傘を持っていったほうがいいよ」などと答える。 ■スマホで遠隔操作 「きれいにして」と指示すると「分かった」と答えて掃除を始めたり、「調子はどう?」と問いかけると充電量などに応じて「まあまあかな」と返答したりする。応答パターンは前機種の2倍以上の114に増やした。スマートフォン(スマホ)をリモコン代わりにして遠隔操作できる。さらにスマホとこの掃除機を介して、外出先から自宅にあるテレビやエアコン、発光ダイオード(LED)照明、加湿空気清浄機などの電源を入れられる。対応する機器は従来のココロボはシャープ製品に限られていたが、RX―V200は赤外線通信機能があれば他社製品にも対応する。 *2:http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20140425&ng=DGKDZO70376490V20C14A4TI0000 (日経新聞 2014.4.25) 1000億円市場 単身に需要 掃除や洗濯など家庭の主婦が担ってきた家事を外注する動きが広がっている。働く女性の増加を背景に家事代行サービスの市場は年率20%増のペースで成長。2013年度は1000億円の大台を突破したもようだ。「お願いするのは風呂やトイレなど水回りの掃除や冷蔵庫の整理。まるで別の部屋のようになるので(帰宅して玄関を開けると)疲れまで消える感じがする」。アパレル勤務の井上さおりさん(仮名、29)が使うのはベアーズ(東京・中央)の単身者向けプランだ。料金は1回90分で5658円。布団干しや室内の空気の入れ替えといった「不在にする日中だからこそできるメニューを選ぶ人が多い」(ベアーズ)という。家事代行の利用者は変化している。ベアーズでは数年前まで共働き世帯が7~8割を占めていたが、今では5割以下。代わって単身者が約2割を占める。働き盛りの独身者だけではない。進学や就職で一人暮らしを始めた子供を心配して「地方に住む親から依頼される例も目立つ」。矢野経済研究所(東京・中野)によると12年度の家事代行市場は前年度比21%増の980億円。新規参入もあり市場の成長ペースは上がっている。野村総合研究所は市場の潜在需要は5000億円規模と試算する。「家事代行は(富裕層が使う)ぜいたくなサービスや嗜好品ではなくなった」とベアーズの高橋ゆき専務は指摘する。実際、百貨店や家電量販店などで気軽に選べるサービスも登場している。イオン系のカジタク(東京・中央)の「家事玄人(クラウド)」は映画館を含め全国3200店で扱う。排水口の掃除やエアコンのカビ取りなど16種類のセットメニューを用意。説明書と認証用の番号を箱に詰めた。料金は一律1万2960円。来年春までに前年の約2倍にあたる延べ20万世帯の利用を見込む。箱を手に取った消費者は電話かネットで訪問時間を指定するだけ。「均一価格の安心感と見積もり不要の手軽さ」(楠見敦美取締役)が売りだ。高齢の両親にプレゼントする人も多い。既にカジタクの受注のうち約3割を贈答用が占める。
| 経済・雇用::2013.7~2014.6 | 12:12 PM | comments (x) | trackback (x) |
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