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2013,04,27, Saturday
*1の呼子港に係留されたイカ釣り漁船 *2より *3より 私が、衆議院議員をしていた2005~2009年の間にも、農業(施設園芸)と漁業が燃油の高騰で廃業寸前になったということで、燃油に補助をつけたことがある。しかし、第一回目は仕方がないとしても、何度も同じことにならないよう、工夫して省エネ化、クリーンエネルギー化しておいてもらいたかったというのが、*1の記事を見た時の私の本音だ。そして、これは、他のどの産業でもやっていることである。 そのため、前回も、①船をハイブリッドにしたらどうか ②水素燃料にしたらどうか 等々、私は、船に関する提案をしたが、その頃は漁船にまだそういうものがなく、漁業者には漁船を交換する余力も残っていないなどのネックがあった。また、イカ釣り船の明かりもLED電球にしたらどうかと思う。そのため、*1を見て、私が思ったことは、まだ改善されていないのかということだった。 川口さんは、イカで工夫して新製品をいろいろと出して来られた方だが、一斉休漁は連休とは関係のない日にした方が、せっかく漁業の6次産業化で協力してくれている古賀さんに苦労をかけずにすんだのにと、私は思っている。*2のように、連休前という稼ぎ時に一斉休漁されても、古賀さんの料理店は、何とかイカ料理を出し続けておられるが、一斉休漁の報道で、売り上げが落ちるだろう。「風が吹けば桶屋が儲かる」式に、いろいろなところに波及するのが経済なのである。 しかし、A重油を使うと港の水を汚し、かつ、原油価格で一喜一憂しなければならない。そのため、*3のように、漁船も、早く省エネ化やクリーンエネルギー化して、燃料費を節約するように進歩すべきだ。そして、わが国の健康によいたんぱく質の自給率を上げている漁業者がやりやすいように、これには、国、造船会社、銀行、リース会社なども協力してもらいたい。 *1: http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130426-OYT1T01416.htm (読売新聞 2013年4月26日) 燃料高騰に悩むイカ釣り漁船、支援求め一斉休漁 円安の進行による燃油代の高騰に苦しむ全国のイカ釣り漁船が26日、一斉に休漁に入った。イカの生き作りで有名な佐賀県唐津市の呼子(よぶこ)漁港では、日が暮れても漁船がずらりと並んだまま。県内のイカ釣り漁業者団体の川口安教(やすのり)会長(53)は「燃油代高騰で漁師の生活はますます切迫し、もはや死活問題だ」と訴えた。27日までの一斉休漁には、漁が最盛期を迎えた西日本を中心に約1500隻が参加するという。水産庁によると、燃油代は今年4月時点で1キロ・リットルあたり9万6600円で、円安が進む政権交代前の昨年11月時点より1万円以上高いという。国は高騰分を穴埋めする基金を作っているが、漁業団体は一層の支援を求めている。 *2: http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2444175.article.html (佐賀新聞 2013年4月27日) イカあります、安心して 呼子・唐津の料理店 全国いか釣漁業協議会の要請を受け、唐津・玄海地区のイカ釣り漁業者は26日、一斉休漁に入った。イカの町で知られる呼子などで操業する200隻が終日港に停泊し、27日まで燃油価格高騰に「沈黙の抗議」を続ける。イカ料理店などは一年で最もにぎわう大型連休を控え、事前に多めに仕入れて対応。休漁の影響はない見通しで、関係者は「安心して足を運んで」と呼び掛ける。一斉休漁の計画が発表された23日以降、呼子の料理店や旅館には予約客や旅行会社などから問い合わせが相次いだ。24日までに30件を超えた店もあり、中には「イカがなければ、キャンセルしたい」という電話もあった。唐津上場商工会によると、呼子や近隣の料理店、旅館では今週末分のイカはほぼ確保できているという。同商工会会長で料理店を営む古賀和裕さん(57)は「休漁は2日間だけ。28日からは通常通り漁に出るので、しけがない限り、大型連休後半も問題ない」と話す。2008年の一斉休漁の時には「イカ不足」の風評が広がり、客足が遠のいた。「観光客の目的はイカ。足りないと誤解されれば、呼子は観光の目的地から外れる」と古賀さん。同業者らでいけすに泳ぐイカをフェイスブックなどに掲載し、「生き作りあります。安心して来店して」とPRしている。一方、漁船の燃料に使うA重油価格は23日現在、推定で1キロリットル当たり9万2400円。半年で1万円以上値上がりした。呼子は活魚業者や飲食店と直接取引する漁業者が多く、イカの相場は1キロ2300~2500円という。休漁した呼子の漁業者(51)は「昨日捕れたイカは5・5キロ。これでは油代の半分にもならないが、買い手がいてこその漁師。多くの客が来るこの時期の休漁はつらい」と複雑な心境をのぞかせた。 *3:http://hon-ga-suki.at.webry.info/200805/article_20.html (日本の未来を語りたい 2006年11月22日) 世界初船に水素動力 環境配慮、“廃棄物”を利用 水素を燃焼させた動力を使った船舶水素エンジンの開発を、山口県下関市の水産大学校と同市内の船舶会社などでつくる産学連携組織「水素エンジン船舶研究会」(代表幹事=松浦福太・日本海洋産業社長)が取り組んでいる。水素エンジンは自動車では実用化されているが、船舶では世界初の試み。水素エンジンは燃焼後、水が排出されるため燃料エンジンに比べて、環境に優しいなど利点も多く、海外からも注目されている。同研究会は21日、水素エンジンを付けた船の公開試験をした。同研究会は、燃料の水素は、同県周南市や宇部市などの化学工場がカセイソーダを精製する際に大量に排出される水素の供給を視野に入れている。各工場が酸素と燃焼させて処理している“廃棄物”の有効利用も可能としている。開発中のエンジンは船外型(10馬力)と船内型(20馬力)の2種類。同研究会は2004年4月に発足、2年がかりで開発した。公開試験には、アイスランドの政府関係者や韓国、台湾からエネルギー事業関係者ら約100人が立ち会った。船外型は軽やかなエンジン音を響かせながら海面に滑りだしたが、船内型は構造上の問題から航行できなかった。開発を手掛ける同大の江副覚教授(水産・海洋機械工学)によると、実用化に向けた課題として、水素の安全性の確保やエンジン性能などが挙げられるという。江副教授は「燃料確保などの課題を克服して研究を重ねたい」と話している。
| 農林漁業::2013.6~2014.1 | 05:12 PM | comments (x) | trackback (x) |
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