■CALENDAR■
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31       
<<前月 2024年03月 次月>>
■NEW ENTRIES■
■CATEGORIES■
■ARCHIVES■
■OTHER■
左のCATEGORIES欄の該当部分をクリックすると、カテゴリー毎に、広津もと子の見解を見ることができます。また、ARCHIVESの見たい月をクリックすると、その月のカレンダーが一番上に出てきますので、その日付をクリックすると、見たい日の記録が出てきます。ただし、投稿のなかった日付は、クリックすることができないようになっています。

2012.3.9 がれきの無責任な広域処理に反対するとともに、報道の無責任さに抗議する。
 下の読売新聞の社説を代表として、多くのマスメディアが、がれきの受け入れ拒否が復興を妨げるので、全国の自治体は、がれきを受け入れて焼却に協力すべきだと主張している。しかし、この人たちは、日本中の食べ物が汚染され、内部被曝によって、国民が、心筋梗塞、癌、白血病などの危険にさらされることに責任を持つ覚悟があって書いているのだろうか?そのような事実認識もなく記事を書いているとすれば、わが国のマスメディアの人材の質の悪さを嘆くほかない。このような輩の書いた文章に"報道の自由"”表現の自由”が認められるならば、”殺人の自由”も認めなければならないことになる。 ぷんすか

 まさか、全国民の心筋梗塞、癌、白血病などによる死亡率が上がれば、わが国におけるこれらの死亡率の上昇が、福島原発事故のせいではなく、国民の生活習慣病のせいであると言える状況にすることが目的ではないと思いたいが、これも危うい。

 実際には、参考資料1で医師が書いているように、政府が問題なしと判断する汚染濃度であっても、総量は大きく、内部被曝により多大な健康被害を起こす汚染となるので、がれきを広域に拡散することは、全国を放射能汚染させることとなり、危険なのである。

 もし、全く汚染されていないがれきであれば、運賃をかけて運ばなくても、かさ上げしなければならない東北地方の地域で埋め立てればよいし、低濃度でも汚染されている大量のがれきであれば、福島第一原発事故により住民が住めなくなった土地にがれきの山を作り、「福島原発事故記念公園(仮名)」の巨大なモニュメントにするしかないだろう。

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120307-OYT1T00100.htm
 がれき広域処理 受け入れ拒否が復興を妨げる (2012年3月7日付・読売社説)
(ポイント)東日本大震災の被災地で、がれきの処理が大幅に遅れており、復興の障害になっている。
処理が進まない最大の要因は、他の都道府県に運んで処分する「広域処理」の停滞だ。首長や自治体が受け入れに動こうとしないのは、住民らの声に配慮せざるを得ないためだが、日本全体が協力し、被災地復興に取り組まねばならないこの時期に、あまりに非協力的な過剰な反応で、被災者にとってつらく悲しい事態と言うほかはない。政府は自治体任せにせず、積極的にがれきの安全性を説明し、受け入れに理解を求めるべきだ。広域処理の対象は、東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染の影響が少ない岩手、宮城県内のがれきだ。環境省などの放射能検査の結果、焼却後に埋め立て処分しても、周辺環境にほとんど影響のない低い数値を示している。それにもかかわらず、がれき処理を引き受けたのは、東京都のほか、山形、青森県の一部の自治体に過ぎない。秋田、静岡県などでも受け入れの動きがあるが、全国的な広がりにはほど遠い。

参考資料1:http://www.radiationdefense.jp/wp-content/uploads/2011/12/c1a973770ad3a28000054a899b4091a51.pdf#search='http://t.co/tLQfc0PY'
 がれき受け入れについて医師の立場からの意見書
(ポイント)内部被曝を考えると、政府が問題なしと判断する汚染濃度であっても、総量では多大な健康被害を起こす汚染となり、がれきを広域に拡散することは全国を放射能汚染させることとなるため、福島県民、東日本の人たちを含む全国民に悪影響を与える行為である。
<根拠>
1) 内部被曝の危険性について
 少なくとも食べ物を10Bq/kg 以下にすべく対策を講じるべきである。内部被曝はセシウムだけでなくα線、β線核種の危険の方が大きい。結果として出る統計学的データを待つべきではない。
2)内部被曝の現状(Cs に関して)
 土壌汚染から関東もすでに危険域になっている。それに比して、現在、西側の地域は土壌汚染が非常に低いが、がれきを受け入れて焼却することにより、汚染が全国に広がる。
3)二次被曝と内部被曝
 がれきは、国の規制内の汚染濃度でも、莫大な汚染、二次被曝を招くのであり、濃度より総量で考えるべきである。
4)内部被曝の治療法、対策について
 現在、医療機関において、低線量の内部被曝による障害の診断、有効な治療の提供は不可能である。放射線防護においては、まずは極力吸入と経口摂取を防ぐことが大前提であり、汚染の無い食品と国土の確保が必須である。
5)その他の危険な核種の存在
 セシウム以外の危険な核種も、がれきを汚染している。プルトニウム、テルル129m、ストロンチウムはセシウムを凌ぐ危険性を持っている。がれき受入れはそれらの核種の拡散をも招く。

参考資料2: http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2012/120224_3.html
 食品新規制値案とこれに対する放射線審議会の答申等についての日弁連会長声明

参考資料3: そのほか、低線量被曝の影響については、下のような調査もあります。
 http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-4338
 中村隆市ブログ「風の便り」  - ドイツ政府調査 原発周辺で小児白血病が2.2倍の発症

 http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-799.html
 泊村の突出したガン死亡率と岩内町の反骨の”市民学者”

 http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-4139
 玄海原発周辺で白血病が増加 - 全国平均の6倍

| 瓦礫の広域処理 | 04:58 PM | comments (x) | trackback (x) |

PAGE TOP ↑