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2011,12,01, Thursday
(http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20111125-567-OYT1T01262.html 、
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/275645 参照) 女性宮家の創設が話題になっている。そして、女性宮家の創設は、女性皇族が結婚しても皇籍に 残れるよう皇室典範を改めて皇族の減少を防ぐとともに、将来にわたって皇位継承を安定したものに しようという考え方から生まれたのだと、各紙で報道している。 女性宮家は、小泉純一郎元首相が設置した「皇室典範に関する有識者会議」が2005年にまとめ た報告書に既に盛り込まれており、その報告書は、「女性・女系天皇」を容認し皇位の継承順位を長 子優先とするという内容で、その前提として女性宮家制度の創設を挙げた。政府は当時、報告書を 踏まえて皇室典範改正案の国会提出準備を始めたが、翌06年の悠仁さま誕生で改正議論は事実 上棚上げされて、今日に至っている。 これは、私が衆議院議員時代に自民党の内部で大議論になり、私は、女性天皇賛成であったが、 男系男子でなければ「万世一系」が続かないとする根強い反対派がいた。現在も、内閣府の世論調 査では、国民の多くは女性天皇を肯定的に受け止めているが、「男系」にこだわる意見も根強いという ことである。 現在の医学では、女系天皇の子孫が天皇になったからといって、遺伝的に万世一系か否かは、男 系と全く変わらないことがわかっている。何故なら、DNAは、父親と母親から同数、子どもに伝わるから である。むしろ、細胞質は母親の卵細胞を基にしており、ミトコンドリアも母親から伝わることを考えれば、 母親から子どもに伝わるものの方が多い。従って、私は、女性天皇ではいけないとする皇室典範を、今 すぐに変更し、皇位の継承順位を長子優先にすべきだと思う。そうすることにより、皇室は、象徴として、 21世紀も、家族の形におけるオピニオン・リーダーの役割を果たすことができるであろう。 それにもかかわらず、過去に、「男系男子でなければ万世一系が続かない」と考えられていた理由は、 生命科学が発達していなかった時代に、ヒトの生殖について、「女性が畑で男性が種をまいて、子どもが できる」という誤った理解をされていたからであろう。しかし、ヒトの誕生の真相がわかった現在でも、そう いう発想から抜け出せない人がいるのは、いかがなものか。
| 皇位継承 | 02:54 PM | comments (x) | trackback (x) |
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