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2011,12,05, Monday
表面的な問題は、田中聡前沖縄防衛局長が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設先の環境
影響評価(ジュゴンが住むサンゴ礁の海を埋め立てるため)の評価書提出時期に関し、「いつ出すの か」と聞かれて、「(女性を)犯すときに『これから犯しますよ』と言うか」と発言したことが発端で、一川 保夫防衛相の責任問題になっていることである。しかし、一連の騒動の本当の核心は、もっと環境に 影響を与えず、安価でスピーディーにでき、21世紀に必要な機能を兼ね備えられる案があるにもかか わらず、政府が、「環境に重大な影響はない」という環境影響評価書を出して、キャンプシュワブ(辺 野古)への航空部隊移設を進めようとしていることを阻止したいということであろう。 沖縄の地方紙である琉球新報が、全国版のマスメディアと異なり、「名護市議会の議員13人が12 月2日、沖縄防衛局を訪れ、米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対し、環境影響評価書の提出断 念を求める意見書を手渡した」と報じているのは、これが、沖縄の本当の願いだからである。 一方、全国版のマスメディアは、「田中聡前沖縄防衛局長や一川保夫防衛相の言葉の使い方、鳩 山前首相の段取りの悪さが沖縄県民に失礼だった」という矮小な論点にして、全国に報じている。し かし、本当に沖縄の人に対して失礼なのは、如何に沖縄県人が反対しても、政府は、どうしてもキャ ンプシュワブ(辺野古)へ航空部隊を移設するという結果ありきの行動をしており、「丁寧に説明」した り、「謝罪」したりすれば、それが許されると考えていることである。本当の思いやりは、他県で分担し たり、離島に持っていったりする、沖縄の負担を本当に軽くするWinWinの方法を考えて実行すること であり、私は、すでに2010年5月30日に、この活動日記で提案している。 (以下は、参考資料) http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/futenma/ 普天間基地移設問題 <要約> 1945年6月、米軍によって4つの集落(宜野湾・神山・新城・中原)が取り潰され、B29用2400m級の 滑走路を持つ普天間飛行場が建設された。終戦からこの間飛行場は放置状態で、土地を接収され た住民が多く飛行場の周囲に戻ってきた。1956年、本土から移転してきた海兵隊に陸軍から移管さ れ、1996年に日米両政府が5~7年以内の全面返還で合意したが実現しなかった。2006年の日米 合意と2009年のグアム移転協定(PDFファイル)で、海兵遠征隊など「機動展開部隊」のグアム移転と、 フライト機能のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)への移設を合意したが、鳩山内閣は、航空部隊の みの県外や国外移設を検討してきた。2010年5月23日、方針を転換し、日米安全保障協議委員会共 同発表を行い、2006年の日米合意に沿った移設方針で日米両政府が同意したが、沖縄では、官民 と経済界まで強い反発と拒否の意向を示しているものである。 1)普天間飛行場を完全に移設しなければならない理由 騒音がひどく、危険で、日本における基地の「不公平な負担」だから。海兵隊員2名と海軍兵による 1995年の女子小学生暴行拉致事件で反基地デモが沖縄に起き、米軍施設を減らす運動が生まれた。 2003年、ラムズフェルド国防長官は、上空より普天間飛行場を視察し、「事故が起きない事が奇跡だ」 とコメントした。その翌年、海兵隊のヘリコプターが沖縄国際大のキャンパスに墜落し、普天間基地閉 鎖要求の声が高まった。 2)8000人以上の海兵隊のグアム移転が、沖縄県内への航空部隊(普天間飛行場)移設とともに実行 することになっている理由 日本政府がキャンプシュワブ(辺野古)への航空部隊移設計画を(沖縄県民に)売り込むつもりのよう で、(嘉手納以南の)海兵隊の主要な部隊や那覇軍港、キャンプフォスター(瑞慶覧)の一部分やレス ター(桑江)のなどのグアム移転に何百万ドルのお金を出すなら、それを(新基地建設に対する)沖縄 県民への甘い飴にしようとして提案された公のプロジェクトのため。以前はこのプロジェクトの他に選択 肢がないと信じられていたので、一部の県民以外強制的に同意させられていたもの。(カッコ内は編集 者が追加) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111203-00000174-yom-pol 防衛相の沖縄入り、反発招いただけ…厳しさ増す <要約> 一川保夫防衛相は2日夜、沖縄県庁で仲井真弘多知事に直接謝罪したが、仲井真氏は「極めて、 極めて、遺憾としか申し上げようがない」と強い憤りを示し、沖縄県議会は2日、田中氏の発言と、一 川防衛相が1995年の女児暴行事件について「詳細には知らない」と答弁したことに抗議する決議を 全会一致で可決した。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111201-00000074-jij-pol 沖縄防衛局長発言に抗議=那覇市議会 <要約> 那覇市議会は2011.12.1、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設先の環境影響評価(アセ スメント)の評価書提出時期に関し、「(女性を)犯すときに『これから犯しますよ』と言うか」と発言した 田中聡前沖縄防衛局長に対し、抗議する決議を全会一致で可決した。決議は「発言は、県民の長年 の耐え難い苦痛をあざ笑い、県民と女性を侮辱し愚弄するもので言語道断だ」と強く非難。一川保夫 防衛相の責任明確化や、政府が評価書の提出を断念することなどを求めている。 http://ryukyushimpo.jp/news/storytopic-53.html (琉球新報)評価書提出断念を 名護市議会、防衛局に要請 <要約> 名護市議会(比嘉祐一議長)の議員13人が2日、沖縄防衛局を訪れ、米軍普天間飛行場の辺野古 移設に反対し、環境影響評価書の提出断念を求める意見書を手渡した。対応した森田治男企画部長 は、「申し入れは本省に伝える」とした上で「提出の準備を進める」と述べた。
| 報道の問題点::2011.7~2012.4 | 08:49 PM | comments (x) | trackback (x) |
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