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2012,02,27, Monday
下の報道によって、NHKが、「福島原発事故対策統合本部」解散後の12月になって初めて、「議事録」などの情報公開請求を行ったことがわかったわけだが、これはおかしい。本来、2009年3月11日の震災直後から、事故対策統合本部へ情報公開請求をしたり、記者会見で突っ込んだ質問をしたりして、正確な情報を報道し、国民の命と利益を守るのがマスメディアとしてのNHKの責任だったはずだ。12月になって初めて、このようなことを言いだしたのは、実は、上の本が1月に発売されることが明らかになったため、あわてて、「自分たちも一生懸命やっているのだが、政治家が発表しなかったのだ」いう体裁を作っているにすぎない。この間、正確な情報を知らされなかったことにより、命の危険にさらされ、または、今後深刻な状況になる人が多いにもかかわらず、このような判断をしたことに、NHKの人間は、良心の呵責(かしゃく)も反省もないのだろうか。これは、NHKが発する他の情報に関する偏向も疑うべきであることを意味する。本当は、「議事録」がなかったというのも嘘で、開示できるようなシロモノではないため、「ない」と言っているだけなのではないか? http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20111228/0910_gijiroku.html 原発事故本部 議事録作成せず(NHK 12月28日) (内容)福島第一原子力発電所の事故対策に当たった政府と東京電力の「事故対策統合本部」の会議の議事録が作成されていないことが分かり、専門家は、事故対応を検証したり教訓を収集したりするうえで大きな支障となるおそれがあると指摘しています。統合本部は、政府と東京電力が共同で原発事故対策に当たるため、ことし3月15日、東京電力本店内に設置され今月16日に解散したものです。連日、福島第一原発との間を回線で結んでテレビ会議を開き、原子炉の状況の報告や作業内容の協議をしてきました。NHKでこのテレビ会議の「議事録」などについて情報公開請求を行ったところ、文書は「不存在」とされ、会議の内容が記録されていないことが分かりました。 会議に参加していた原子力安全・保安院は「情報共有という位置づけの会議だったので議事録などの記録はとらなかった。録音もしていない」としています。 これについて、公文書の管理や情報公開制度に詳しい名古屋大学大学院の春名幹男特任教授は「今回の事故は未曽有の大事故であり、『そのとき何があったのか』を記録し、二度とこうした事故を起こさないための教訓として残さなければならない。その記録が作成されず検証もできないということになれば、将来、参考となる情報を失うことになり大きな損失だ」と話しています。
| 報道の問題点::2011.7~2012.4 | 03:50 PM | comments (x) | trackback (x) |
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