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2012.2.27 皇位継承が男系でなければならないという人は、非科学的である
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120209/plc12020920370022-n1.htm
(男系堅持 野田首相が意向 女性宮家創設めぐり答弁 2012.2.9)
(ポイント)野田佳彦首相は9日の衆院予算委員会で、「女性宮家」創設に向けた皇室典範改正について「皇室活動の安定性をどうするかという観点で、女性宮家の問題を有識者も含め議論する。皇位継承の問題ではない」と強調した。さらに、「古来、皇位継承が男系で続いてきた歴史的な重みを受け止める」と述べ、男系継承を堅持すべきだとの意向を明らかにした。

 ここでも、野田首相の理念のなさには、失望する。 しくしく

「皇位継承は、何故、男系でなければならないのか?」ということは、私が衆議院議員時代に、小泉首相の下で、自民党内の部会において大議論したことであるため、反対派の意見もよくわかっているが、それは、「皇位継承が男系で続いてきたのが、歴史であり、伝統である」というだけだ。ここには、よりよい方向に向けて国民に範を示し、歴史と伝統を変えるという発想がない。

 しかし、明治天皇は、5カ条の御誓文の中で、「旧来の陋習(ろうしゅう)を破り、天地の公道に基くべし」と言っておられる。ここで、「天地の公道」とは、男女平等、男女共同参画社会となった今日の世界の常識であり、「旧来の陋習」とは、過去の習慣のみを理由として男系でなければならないとし、女性を差別することである。また、同じ5カ条の御誓文の中で、「知識を世界に求め、大いに皇基(こうき)を振起(しんき)すべし」とも言っておられるが、現在の生物学の知識では、男性と女性の遺伝子は、どちらも子孫に同じだけ(ミトコンドリアも考えれば、むしろ母親からの方が多く)受け継がれるので、正統であるためには男系でなければならないという根拠は、成り立たなくなっている。従って、ここで堂々と、女性天皇・女性宮家を認めることにより、現在の生物学の知識と男女平等の思想を世界に広めて名を挙げることこそ、“大いに皇基を振起”することになるだろう。イギリスでは、エリザベス女王でも、何も不都合はなかったし、むしろ、華やかで美しいので、画面が映えて見る者を楽しませてきた。

 そもそも、天皇家が家族写真を撮った時、男の子であるだけで悠仁さまが前の真ん中に来て、他の年上の女の子たちが後ろに並んでいる姿は、現代社会に気持ちよく受け入れられるものではない。また、女性天皇の議論が起こってから、あわてて悠仁さまを出産したような、要領で生きる秋篠宮さまと紀子妃殿下の子より、信念を貫く優秀な女性である雅子さまと必死でそれを守っている皇太子殿下の子である愛子さまに、皇太子さまの次の天皇として、皇室の血を受け継がせたいのは私だけだろうか。

*http://kids.gakken.co.jp/jiten/3/30007010.html
五箇条の御誓文

| 皇位継承 | 09:27 AM | comments (x) | trackback (x) |

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