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2012,10,16, Tuesday
東京駅(2012年10月、NPJのHPより) 東京駅は、佐賀県出身の建築家、辰野金吾の設計で、1914年(大正3)に開業し、大正初期の代表的建築物だったが、第二次大戦で壁体を残して焼失し、戦後、大幅に改修されていた。今回、戦災で焼失した屋根と3階の外壁が創建当初の姿に復原され、平成24年(2012年)10月1日に復原開業したが、この東京駅を改修するのに使われたすぐれたコンセプトをまとめると、下のようになる。 1)外観は歴史的建造物を復元したこと 2)駅中には、現代的な素敵な街ができていること 3)総工費500億円が、近くの東京ビルや新丸ビルといった新しい高層ビルへの容積率移転という 手法によって捻出され、実質、無料で駅の修復ができたこと。 ここで、駅とまちづくりの重要な関係を考えれば、駅や鉄道を賢く改築すれば、殆ど費用負担をせずに新しいコンセプトの街づくりを始められるということである。できれば、線路も高架にして欲しかったが・・。 しかし、上の写真のように、よく復元できた東京駅の手前にあの白いガードレールがあることによって、景観の50%は台無しにされている。あの刃物のように薄く、事故が起これば危険物になる白のガードレールは、白くてあの形でなければならないのだろうか? 「現在の技術を使い、安全で景観のよいスポットにする」というコンセプトの下で考えれば、別の答えが出て、それもこれからの模範になるだろう。ヨーロッパの街並みは、田舎の街でも景観全体が調和していて美しいので、参考にしたい。
| まちづくりと地域振興::2011.8~2014.4 | 10:15 PM | comments (x) | trackback (x) |
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