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2012.10.19 わが国の警察・検察及び報道こそ、深刻な病と罪を持つということ(2012.10.22に追加あり)
 メディアは、どれも*3の尼崎連続変死事件の犯人が、角田美代子被告だとして、そればかり報道している。しかし、私が変に思うのは、①他人の女性が何か言っただけで、よその家の家族が家族同士で殺し合いをするのかということ ②仮にそういうことがあったとしても、存在が見え隠れする何か言っただけの人が殺人したと言えるのかということだ。報道の仕方を見ても、どこから情報を入手したのか、裁判前の容疑者の段階で、その人が真犯人であるかのようにして、空想まで含めてそればかり放送している。きっと、この事件も、最後は筋の悪い冤罪になるのだろう。

 その一方で、小沢氏のドイツ訪問は実際に行った事実があるにもかかわらず、全く放送されていないが、*1、*2のように、小沢氏がドイツを訪問して、ドイツ環境相と会談し、「脱原発」推進で一致したというのは国民にとってより重要なニュースだ。ドイツの状況も含めて報道するのが、あるべき姿だろう。それにもかかわらず、こういう状態なのが、わが国の報道の深刻な病であり罪なのだ。

*1:http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121016/stt12101617300003-n1.htm
(MSN産経ニュース 2012.10.16) 小沢氏がドイツ訪問へ 脱原発前面、衆院選に向け野田政権に対抗
 国民の生活が第一」の小沢一郎代表が16日、ドイツ訪問へ出発した。次期衆院選公約の柱に「10年後の原発ゼロ」を掲げる意向で、2022年までの脱原発を決めたドイツを参考にする。衆院選でエネルギー政策が主要な争点になるとにらみ、野田政権が掲げる「2030年代の原発ゼロ」方針より積極姿勢を示し、脱原発への取り組みを訴える狙いもある。小沢氏は15日の記者会見でドイツ訪問について「10年後の原発ゼロが決して現実離れしたものではなく、正しい方針だと国民に知ってもらうきっかけになればいい」と強調した。小沢氏は16日午後(日本時間同日夜)、フランクフルト国際空港に到着。17日にはアルトマイアー環境相と会談。21日に帰国する。

*2:http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012101701002136.html (東京新聞 2012年10月17日)  小沢氏、「脱原発」推進で一致 ドイツ環境相と会談
【ベルリン共同】新党「国民の生活が第一」の小沢一郎代表は17日午後(日本時間同日夜)、ドイツのアルトマイアー環境相とベルリンで会談し、脱原発を進めるべきだとの認識で一致した。小沢氏は「『生活』は期限を切って10年後の脱原発を主張している」と強調。これに対しアルトマイアー氏は「福島の事故後『このままでは駄目だ』と、ドイツ国民の8割とすべての政党が脱原発を支持した」と国内の状況を説明した。ドイツは東京電力福島第1原発事故を受け2022年までの「脱原発」を決定している。

*3:http://www.asahi.com/national/update/1018/OSK201210180040.html (朝日新聞 2012年10月18日) 家族呪縛、25年の闇 尼崎の連続変死事件
 兵庫県尼崎市の連続変死事件は、18年前に失踪宣告を受けて死亡したことになっていた女性(当時66)も殺害・遺棄されていた疑いが出てきた。行方不明者の足跡をたどると、尼崎市や高松市などの家庭が次々と事件に巻き込まれ、その陰にいつも角田(すみだ)美代子被告(64)の存在が見え隠れしていた。捜査関係者によると、尼崎市の女性は59歳だった1987年に姿を消した。94年に失踪宣告を受け、戸籍上66歳で死亡したことになった。息子は美代子被告の義妹と2001年に結婚。その弟(54)は東京に引っ越し、昨年、行方不明になった。東京での生活を知る人物は「無口で、身寄りがないと話していた」と証言する。高知県の男性(36)は、弟が美代子被告の養子になった翌年の00年から行方不明になった。

PS(2012.10.22追加):*4の記事は、誤認逮捕され自供させられたひどい事件だが、『認めないと少年院に行くことになる』というのは、自供しようとしまいと罪にするということになるし、『認めないと長くなる』というのは、普通の人にとっては仕事や学業に差し支えるので拷問に近い。そのため、これでは誤った自供を産む。それに加えて、司法関係者がITに弱く(監査法人は、法人内にシステム監査の専門家を置いている場合が多い)、IT技術についていっていないという実態もあると思う。司法は、問題が起こらなければ関わらない場所なのであまり知られていないが、私の経験では、裁判所は明治時代から変っていないのではないかと思うくらいの雰囲気であり、書面による証拠の証明力を過小評価したり、損害額や慰謝料の判定が驚くほど小さかったりする。つまり、わが国の司法は、あまり頼りにならないということであり、お世話になる時(弱者の立場)に気がついても遅いので、普段から注視しておく必要があろう。

*4:http://www.asahi.com/national/update/1022/TKY201210210455.html (朝日新聞 2012年10月22日) 「自供しないと少年院、と言われた」誤認逮捕の大学生
 横浜市のホームページに小学校への襲撃予告が書き込まれた事件で、神奈川県警に誤認逮捕された男子大学生(19)が、県警の再聴取に、取り調べをした警察官や検事に自供を促されたという趣旨の説明をしていたことが、捜査関係者への取材でわかった。県警は捜査を検証している。 都内の弁護士らに「真犯人」を名乗る人物から犯行声明メールが届いたことを受け、県警は17日に大学生を再聴取した。捜査関係者によると、大学生はその際、「県警の取調官に『認めないと少年院に行くことになる』と言われた」「検事に『認めないと長くなる』と言われた」と話した。取調官は県警の調査にこの発言を否定しているという。 大学生は7月1日に逮捕され、否認したが、同月4日に容疑を認める上申書を提出。その翌日、否認に転じ、横浜地検が家裁送致する前日の同月19日に再び容疑を認めたとされる。

| 報道の問題点::2012.4~2012.10 | 11:42 AM | comments (x) | trackback (x) |

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