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2014.3.12 農業における未利用資源の資源化
   
                      里山と春の花

(1)未利用資源になっている女性はいませんか?
 *1の、空いている田んぼを使ってリーフレタス栽培を始めた女性は、27歳で初めて農業の世界に飛び込まれたそうだが、私は佐賀県で衆議院議員をしていた時、奥さんが中心となってハウスで花作りをしている農家に伺ったことがある。元気な奥さんで、ハウスには花が沢山咲いており、女性が中心となってやっている農業もあることを知った。そして、私は、女性が中心となって経営意思決定を行うと、農業も需要に密着した多様なものになるだろうと思った。

 また、*2は、女性で慶應義塾大学環境情報学部の渡邊萌果さんが、3次元(3D)プリンターで米粉の食器を作られたという記事で、発想が若者らしく面白くて、いろいろなものに応用できそうだ。ちなみに、最初にパンに米粉を使うアイデアを出したのは、私と同期の衆議院議員で料理研究家の藤野真紀子さんで、食料自給率向上ためだったが、驚くほど美味しかった。

(2)増えすぎた野生鳥獣は未利用資源
 *3-1に書かれているように、現在は野生鳥獣が増えて農業被害があるため、捕獲わなや監視・操作システムを開発して捕獲しようとしている状況である。その捕獲した野生鳥獣を無駄にせず、ジビエとして利用しようと最初に提案したのは私だが、現在、*3-2のように、ジビエや旬の野菜などを使った本格的な缶詰が作られ、ワインによく合うと好評になっているのは、喜ばしいことである。

 また、最初に獣皮を使っておしゃれな小物作りをやってみせたのは女子大生だったが、現在では、*3-3のように、なめし業者や鳥獣対策を進める自治体などでつくる「MATAGIプロジェクト実行委員会」などが、里山を荒らす害獣の皮を製品化するまでの課題を共有し、地域の資源にしようと確認して、イノシシや鹿の革製品を通じた地域興しを目指し始めたのは嬉しい限りだ。

 野生鳥獣の肉や皮革は、都会の人から見れば価値の高いものだが、農業の生産現場では単なる厄介者と扱われていた。そして、その価値を見出し、高い付加価値をつけたのも、女性だったのである。

*1:http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=24177
(日本農業新聞 2013/10/28) 新規就農 信じる自分の可能性 宇佐川美奈さん 福岡県久留米市
 福岡県久留米市でリーフレタスを栽培する宇佐川美奈さん(29)は、小学校と保育園に通う3人の息子を抱え、27歳で農業の世界に飛び込んだ。一人での就農は予想を超える忙しさで、慣れない作業や栽培講習会への出席、農業と育児との両立に悩みつつ、畑に向かい続ける。3年目の今年、地域が期待する新規就農者に成長、規模拡大に挑んでいる。きっかけは、同市の花農家で義父の光雄さん(63)の冗談めいた一言だった。「田んぼも空いているし、レタスでも作ってみんね」。それがまじめで責任感のある美奈さんのハートに火を付けた。ちょうど流れ作業のパート仕事に飽きていただけに、迷わず農業の世界に飛び込んだ。2011年9月、光雄さんの畑38アールを借りて就農した。就農してみたものの、光雄さんは専業のガーベラ栽培に忙しく、夫の直さん(31)は当時、会社員。畑には農家出身でない美奈さん一人が立った。でもトラクターに乗れない、田んぼを「鋤(す)く、返す」の意味も分からない。頭の中がはてなだらけの中、JAのリーフレタス部会や営農指導員に先生役を依頼、一から農業を学んだ。仕事に追われる一方、戸惑ったのは3人の息子だ。当時、美奈さん一家は、畑から車で20分の筑後市に住んでいた。小学校や保育園が休みの土・日も家を空ける美奈さんに、子どもたちは寂しさをぶつけた。「お母さんが農業しなくてもいいじゃん。なんで農業なんて始めたの」。畑に連れてきても、すぐに飽きて帰りたがる。直さんも、育児と農業の手伝いで負担が増えた。畑で一人になると途方に暮れた。「農業すると決めたのは自分。今さら辞められない」と自分を奮い立たせた。だが、本当に就農して良かったのか、自信が持てなくなっていった。栽培は手探り、悩みは山積み――。収穫を喜ぶ余裕もなく初年度が終わった。転機は就農2年目にやってきた。13年1月、直さんが就農を決意し、一家で久留米市に引っ越した。畑は徒歩圏になり、子どもの姿を見ながら農業ができるようになった。2月には、義妹の法子さん(28)が戦力に加わった。共同でのレタス栽培が、美奈さんを規模拡大へと導いた。現在定植を進めている今年産は、当初の2倍以上の87アールになった。県の事業を活用してトラクターとロータリーなども購入し、大型特殊免許も取得した。美奈さんが一人で頑張る姿を見てきた周辺農家からは、農地が集まり始めた。「農業は正直言ってきつい。でも頑張っていれば、周りの人が自分のことのように助けてくれる。他の仕事にはない温かさがある」。目標は、リーフレタスで子どもを養えるくらいの収入を得ることだ。「どこまで頑張れるのか、できるところまでやってみたい。やっと農業が楽しくなってきた」。畑に向かう足取りが、今はちょっぴり軽い。

*2:http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=26418 (日本農業新聞 2014/3/10) 米粉で食器 食べれば“もちもち” 3Dプリンター開発 慶應大の渡邊さん
 米粉で食器ができる3次元(3D)プリンターを、慶應義塾大学環境情報学部の渡邊萌果さん(21)が開発した。使った後は食べることもできるため、紙皿・紙コップの代替品としての利用を見込む。米粉の新たな使い方として提案し、実用化を目指す。材料に米粉を用いた同機の開発は「初めてではないか」(渡邊さん)という。
●紙製品の代替期待
 3Dプリンターは金型がなくても、立体の物を短時間・低コストで作れる先端技術。通常、材料には樹脂などを用いるが、渡邊さんは同大の田中浩也准教授の助言を受けて材料を絞るノズルなどを米粉用に改良した。1月末に高さ50センチ、直径80センチの試作機を完成させた。これまでチョコレートや砂糖を造形物の材料に用いるものはあったが「主食の米を使うことで、もっと家庭に身近なものが開発できるはずだ」と考えた。材料は、米粉に片栗粉と水を加えて粘土状にしたもの。パソコンで設計図を描くと、後は機械が自動で立体に仕上げる。作れるサイズは縦、横、高さともに10センチほどで、文字や星の形に仕上げることもできる。電子レンジで温めて固めると完成する。皿やコップ、スプーンなどの他、誤飲しても害がない幼児用のおもちゃなどが作れる。使用後は鍋などで煮込むと餅状になり、違和感なく食べられるという。渡邊さんは「食べられる食器を作れるのは驚きで、話題が増え、食卓がきっと明るくなるはず」と家庭円満にもつながると期待する。目標は、商品化して一般家庭や加工業者へ販売すること。米粉に味や色を加え、用途を広げることも検討中だ。ただ、課題もある。プリンターの想定価格は10万円台と 家電としては高価で、設計には専用のパソコンソフトも必要となる。「地元産の米を使ったり、材料に農作物を混ぜたりするなど、特徴のある米粉の活用法を見つけたい」と渡邊さん。今夏までに消費者に実際に使ってもらい、具体的な使い方を考える計画だ。

*3-1:http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=25927 (日本農業新聞 2014/2/12)[鳥獣害と闘う]インターネット利用 大型捕獲わな 三重県農研など開発
 三重県農業研究所と国立鳥羽商船高等専門学校、それに同県伊勢市にある電子機器設計・開発メーカー「アイエスイー」は、大型捕獲わなのウェブ監視・操作システムを共同で開発。「まる三重ホカクン」の名でアイエスイーから販売を始めた。獣が来ると赤外線センサーで感知、パソコンや携帯端末にメールで知らせる。わなの様子はインターネットカメラで常時監視しており、ネットの映像を見て、トリガーを遠隔操作し、群れを一網打尽に捕獲できる。導入したところでは、一挙に鹿9頭を捕獲した例もある。
●遠隔操作で一網打尽 カメラが常時監視
 獣害対策は捕獲数が少ないことが課題になっている。囲いわなやドロップネットなど大型のわなは大量に獣を捕獲できるものの確実に複数の獣を捕獲するためにはわなの近くで夜間、常時監視する必要があり捕獲者の負担が大きかった。同システムはその手間を無くした。わなの近くにカメラと赤外線投光器を設置し無線LANカードと制御器が入った制御ボックスを設置する。どこでも設置できるようソーラーパネルとバッテリーを電源とした。遠隔地からインターネットを介して常時、携帯端末やパソコンでわなを監視できる。わな内に群れが全頭入るなどした適切なタイミングで捕らえる。熱を感知する赤外線センサーを設置し、獣が来たらメールで知らせる装置も加えた。捕獲者は携帯端末などの画面を開いてわなの入り口を閉めるシステムを操作して捕獲する。このため携帯端末を常時監視する必要もない。アイエスイーが施工費別で1基約80万円で2012年9月から販売。1月末までに26基が普及しているという。装置とは別に通信料が毎年約9万円かかる。同県南伊勢町は12年7月に実証試験のために導入した。発売後買い増しして、現在4基をドロップネットと大型箱わなで運用している。13年11月末までに鹿78頭、猿116頭、イノシシ10頭の合計204頭を捕獲した。町水産農林課の城勝司係長は「夜間見張る必要がなくなり楽になった」と評価する。大型の箱わなと一緒に13年10月に導入した滋賀県日野町の鎌掛地区有害鳥獣被害対策協議会長の岡幹雄さん(64)は「鹿を昨年は7頭、今年は9頭捕獲した日があった。今後はイノシシも捕獲できるようにわなを改良したい」と話す。副次的な効果も生まれた。同研究所の山端直人主幹研究員は「これまでは捕獲者任せになりがちだったが、公民館などで集落の住民がみんなで捕獲場面を見ることで獣害対策に関心を高め、意欲が継続する効果が生まれている。獣が高密度に生息している地域は1人の担当者が複数台を集中監視するなど計画的に捕獲する必要がある」と指摘する。問い合わせはアイエスイー、(電)0596(36)3805。

*3-2:http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=26283
(日本農業新聞 2014/3/3) ワインにぴったり ジビエ料理缶詰に 東京・渋谷の酒販店 
 (株)恵比寿ワインマート(東京都渋谷区)が販売する、野生鳥獣肉(ジビエ)や旬の野菜などを使った缶詰「森の自美恵(じびえ)」が、ワインにもよく合うと好評だ。缶詰のレシピは、日本ジビエ振興協議会の代表で長野県茅野市のフランス料理店主、藤木徳彦さんが監修した。鹿肉のソーセージや塩漬けバラ肉と、キャベツをコンソメで煮込んだ「シュークルート」(470グラム・1940円)は、フランス・アルザス地方の名物料理を缶詰で再現した。缶詰は8種類あり、ほとんどの食材は同県産で無農薬栽培の野菜を使う。購入者から「レストランで食べる料理みたい」という声も届く。今後は「長野県産だけでなく全国各地の食材とジビエを組み合わせた缶詰を作りたい」と同社で販売を担当する増永太郎さん(42)は意欲を見せる。

*3-3:http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=26103 (日本農業新聞 2014/2/22)[鳥獣害と闘う]「厄介者を地域資源」共有 都市と農村 連携を 獣皮シンポ
 なめし業者や鳥獣対策を進める自治体などでつくる「MATAGIプロジェクト実行委員会」などは21日、東京都墨田区でシンポジウム「里山再生~明日からできる獣皮活用」を開いた。狩猟者や地域のリーダー、自治体関係者ら200人が参加。里山を荒らす獣の皮革を製品化するまでの課題を共有し、地域の資源にしようと確認した。イノシシや鹿の革製品を通じて地域興しを目指す産地からは、広く普及させるために「商品を見てもらう機会を増やす」(岡山県)、「デザインを工夫してイメージ向上につなげる」(北海道)といった報告があった。参加者からは、都市と農村が連携して革製品を広げる重要性を指摘する声が相次いだ。日本エコツーリズムセンターの鹿熊勤理事は「地方の人は獣害が非常に深刻で切実な問題だが、都市住民は全く知らない。意識の差を埋めて事業を進めることが必要」と指摘。跡見学園女子大学の許伸江助教も「鳥獣被害で困っているという産地の物語を含めて販売することが大切だ」と強調した。


| 農林漁業::2014.2~7 | 10:10 AM | comments (x) | trackback (x) |

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