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2011,11,16, Wednesday
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2840912/8086304
東京電福島第1原子力発電所の事故で放出されたセシウム137による日本全国の土壌汚染状況 を推定した世界で初めての論文が、米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)電子版に発表された。研究を行った米メリーランド州の米大学連合 宇宙科学協会(Universities Space Research Association、USRA)の安成哲平客員研究員ら は、過去の気象データを元にした粒子飛散シミュレーションと全国での観測数値をもとに、福島第1 原子力発電所事故による汚染を見積もった。研究が対象とした放射性物質のセシウム137は半減 期が約30年と長く、長期にわたって環境に影響を及ぼす。 この論文によると、福島県のおおむね全域、特に福島第1原発の北西にある地域で、蓄積したセシ ウム137の濃度が土壌1キログラムあたり1000ベクレル程度の高い汚染があると推定されるという。 また日本政府はセシウム134とセシウム137を合わせた放射性セシウム全体の濃度が、土壌1キロ グラムあたり5000ベクレルを超える場所でのイネの作付けを禁止しているが、論文は、土壌に沈着し た放射性セシウムのおよそ半分がセシウム137だと考えると、福島県東部ではイネの作付け禁止基 準を超えるとの推定を示した。さらにセシウム汚染がこの論文の推定値の上限に近ければ、宮城県、 栃木県、茨城県などの一部地域にもイネの作付け禁止基準に近い場所があると見られ、「土壌1キロ グラムあたり250ベクレル以上の値が出る可能性が排除できない岩手、宮城、山形、新潟、栃木、茨 城、千葉などの県でも、一部で(食料生産に)影響が出るだろう」としている。 一方、西日本では、一部の地域である程度の影響があるとみられるものの、推定値と実測値による 汚染の程度は土壌1キログラムあたり25ベクレル未満で、東日本ほど深刻ではなかったという。 しかし論文の執筆者らは、各都道府県に対し、市単位で土壌検査を行って今回の推計結果を裏付け る補足調査を速やかに行うよう呼びかけている。 このような中、下のように、京都大のグループは14日、東京電力福島第1原発から20~70キロ圏 内にある福島県の4市で販売された食品や、大気中の粉じんの放射性物質検査を実施した結果、国 の暫定基準値を下回ったと発表し、検査結果は日本衛生学会の英文誌(電子版)に掲載されたそうで ある。暫定基準値は、非常時の大甘に甘い基準であり、まだそのような基準値を使っていること自体が 恥ずかしいくらいである為、人の健康維持のため、早急に平時の正常な基準に改めなければならない。 http://www.saga-s.co.jp/news/global/corenews.0.2083726.article.html
| 環境::2011.8~2012.9 | 08:53 PM | comments (x) | trackback (x) |
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