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2014.4.1 ストーカー事件における警察の対応に見る女性軽視は、女性の被害を大きくすること
    
       2012年ミスインターナショナルの吉松育美さん

 私が、このブログの2014年3月29日に記載した袴田さんの冤罪事件のような理不尽なケースは、他人事であって自分とは関わりないと思っている人も多いだろうが、ストーカー事件であれ殺人事件であれ、事件と遭遇して、自分がお世話にならなければならない時に司法が歪んでいると、普段から税金を払っているにもかかわらず、自分も正しいケアを受けられないことを認識しておくべきである。

 しかし、自分がお世話にならなければならない時には、自分の身を守ることで精一杯の弱者となっているため、司法の理不尽さを指摘することまではできないので、このようなことは普段から意識して改善しておく必要がある。

(1)ストーカー事件に見る警察・裁判所の女性軽視
 *1のように、警察が把握したストーカー被害は2013年に2万1089件で、東京都三鷹市の女子高校生が元交際相手に刺殺されたり、神奈川県逗子市の女性が2012年11月に元交際相手の男に殺害されたりした。そして、警察に届けたのに対応されず、犯罪に至ったケースが多い。

 *2の長崎ストーカー殺人事件では、警察に届けたにもかかわらず、警察署員が女性の被害届受理を先送りして北海道に旅行し、殺人が起こるまで野放しにした上、(男性)裁判員が、「逃げられなかったのは家族や同僚を守るためだけですか?」と質問して、「女性にも未練があったのでは?」という二次的セクハラに当たる問いを発している。しかし、“未練”は、警察に届けた時点では全くないと考えるのが自然だ。

 つまり、司法を含む全体として、①女性の主張は無視又は軽視する ②ストーカーになった男にでも女性にも未練があったのではないかと考える など、女性の意思や命を男性のそれよりも軽視しているように見え、それは、普段からメディアや演歌で毎日のように流布され、人々の脳裏に刻印され続けている男性中心の男女関係像からくるものだと考えられる。そして、このように全ての人の発想に影響を与えるため、偏見と差別だらけのメディアの質の悪さは、表現の自由を超える重大な問題なのだ。

(2)ミスインターナショナルで優勝した吉松育美さんへのストーカー行為について
 *3に書かれているように、2012年に日本人として初めてミスインターナショナルで優勝した吉松育美さんは、美人であるだけでなく中身もしっかりした人であるため、現代の山本富士子や吉永小百合として晴れやかな未来があっても不思議ではないのに、女優としてチャンスを与えて大切に育てられることもなく、大手プロダクションの男性から執拗なストーカー行為や業務妨害を受けたり、その人が裏で仕掛けた週刊誌記事によって仕事を失ったり、警察に事情を話しても「自宅周辺のパトロールを強化する」と言われただけで終わったり、裁判所で身の安全を確保するための仮処分の申請をしてもそっけなくあしらわれたりしており、もったいないことである。

 そのため、「女性が輝く社会を作る」と言っておられる安倍総理に、「人の命が無くならなければ動けないようなシステムを変えるため、女性に対する暴力と犯罪の加害者への取り締まりや処罰を厳しくし、警察の意識改革をし、メディア報道の問題も変えていただきたい」とのことだ。

 私も、2012年12月26日に、このブログに記載したように、衆議院議員及び候補者の時に、週刊文春記事やGoogleをはじめとするインターネットを使って、私の名誉を棄損をしたがるストーカーから、事実でもない悪い評判を立てられ続けた。そして、これは、美人の女性や優秀な女性を貶めるために行っているもので、女性蔑視・軽視に端を発する同じ動機に依るものであるため、決して許してはならない野蛮な行為だ。また、「美人だから知的ではない」「知的だから美人ではない」というのも、多くの人が信じる根拠のない“常識”であり、そのような必然性はなく、人間もサラブレッドと同様、機能美が美しいのである。

*1:http://qbiz.jp/article/34103/1/
(西日本新聞 2014年3月20日)  ストーカー被害底なし 昨年2万件超
 全国の警察が2013年に把握したストーカー被害は前年比1169件(5・9%)増の2万1089件となり、初めて2万件を超えたことが20日、警察庁のまとめで分かった。ドメスティックバイオレンス(DV)も5583件(12・7%)増の4万9533件で、過去最多を更新した。同庁は「関心が高まり、被害者が積極的に相談するようになったため」とみている。逮捕件数が11月以降、前年の同じ時期より2割以上増えたことも判明した。東京都三鷹市の女子高校生が元交際相手に刺殺された事件を受け、警察庁の米田壮長官が10月25日の全国警察本部長会議で、危険な場合は逮捕を優先して被害者を守るよう指示した影響とみられる。ストーカー事案を脅迫や傷害、ストーカー規制法違反容疑などで摘発したのは1889件あり、116件増加。DVの摘発は198件増の4405件だった。このうち容疑者を逮捕したのはストーカーが1716件、DVは3323件。1カ月の平均件数を前年と比べると、1〜10月はストーカーが3・2%増の137・6件、DVが4・6%増の277・6件だったのに対し、11、12月はストーカーが20・6%増の170件、DVは25・2%増の273・5件に急増していた。一方、13年7月に施行された改正ストーカー規制法に盛り込まれた「電子メールの連続送信」で摘発したのは43件あり警告は143件、禁止命令は8件だった。警察庁は昨年12月、ストーカーやDVを一元的に扱う専門チーム設置などの体制構築を全国に指示した。26都府県警が既につくり終え、残りも今月中に整えるという。
●福岡県内では1141件
 福岡県内の昨年のストーカー被害は前年比341件増の1141件で、DV被害は前年比238件増の1280件だった。福岡県警幹部は「今後とも被害者の安全確保を最優先に、組織一体となって被害の未然防止に努める」と話している。
■逗子ストーカー殺人 神奈川県逗子市の女性が2012年11月、元交際相手の男に殺害された事件。男は前年6月、女性への脅迫容疑で逮捕され、執行猶予付き有罪判決を受けた。女性に接触しない決まりだったが、その後千通を超すメールを送り付けた。連続メールがストーカー規制法の対象外だったため県警は逮捕せず、保護観察所もメール送信を把握していなかった。逮捕状の読み上げがきっかけで女性の新住所が特定されていたことも判明。運用の改善や法改正が行われた。

*2:http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1800Q_Y3A510C1CC0000/
(日経新聞 2013/5/18) 被害女性「逃げることもできず」 長崎ストーカー事件
 長崎県西海市の2女性殺害事件で、殺人罪などに問われた筒井郷太被告(28)=三重県桑名市=の長崎地裁(重富朗裁判長)で開かれた裁判員裁判で、被告からのストーカー被害を訴えていた女性(24)が18日までに、証人として出廷した。「死刑でも足りない。家族を殺すと言われていたので、死ぬことも逃げることもできなかった」と涙ながらに訴えた。女性の証人尋問は17日の第4回公判で、地裁内の別室と法廷を結んだビデオリンク方式で実施。女性の姿が映る小型モニターが筒井被告から見えないように、弁護側の机には紙と布でできた仕切りが設置された。女性は2011年5月に筒井被告と交際を始めたが、千葉県習志野市の女性宅で同居を始めるとすぐに暴力を振るわれるようになったと述べ「鉄亜鈴やコップで殴るなどひどかった」と話した。また、女性が職場にいても束縛された状況を「雑貨売り場で男性客を接客する時は、携帯電話を通話状態のままにさせられていた」と明かした。殺害された2人は女性の母、山下美都子さん(当時56)と祖母、久江さん(当時77)。筒井被告は、殺人罪のほか、女性にけがをさせた傷害罪などを否認し、全面無罪を主張している。女性は「自分を守るためにうそをついて現実から逃げているだけ」と語気を強め、死刑にしてほしいと繰り返した。2人が殺害される10日前、習志野署員が女性の被害届受理を先送りにして北海道に旅行したことについては「自分を助けてくれ、支えてくれたみんなを私も守らなければと警察に行ったのに、野放しにされて捕まえてくれなくて……」と涙を流し、言葉を詰まらせた。男性裁判員が「逃げられなかったのは家族や同僚を守るためだけですか」と質問すると、女性は「それだけです」と答えた。筒井被告は終始顔色を変えず、ノートにメモを取り続けた。

*3:https://www.change.org:443/ja/キャンペーン/stalker-zero-被害者が守られる社会へ
(吉松育美:http://ameblo.jp/ikumi-621/) 『吉松育美から安倍総理へ 女性に対する暴力、犯罪、ストーカー行為をなくすために、タスクフォースの成立を!』
 2012年に初めて日本人としてミスインターナショナルで優勝した吉松育美です。大会を優勝してからのこの一年、私は大手プロダクションの男性から執拗なストーカー行為、嫌がらせ、脅し、業務妨害を受けています。彼の行為というのは、約1年前から始まり、私の仕事場に現れたり、大事な企業との契約を破談にしたり、“芸能界”という特殊な環境の中で仕事をする身には精神的虐待とでもいえる酷い被害を受けてきました。私のみならず、彼は実家の電話番号を調べ上げ、大切な両親にも脅しとも言える電話や郵便物を幾度となく送りつけ、全く関係のない家族をも恐怖に陥れました。探偵を雇い、私の自宅周辺を調査させ、ある日スーツ姿の強面な男性が部屋の窓から覗き見写真を撮りました。その人物はマスコミにも影響力のある人物で、彼が裏で仕掛けた週刊誌の記事により、私は仕事を失い、さらにはミスインターナショナル日本人初の世界一としての最後の役目をも奪われてしまいました。このようなことが一年間自分自身の身に起こり、今も、何が起きるか分からない恐怖から逃れられず、自宅ですら一人では安心していられません。もちろん、警察に事情を話したこともあります。しかし、警察からは「自宅周辺のパトロールを強化します。」と言われ、終わりました。それでも自分の身を守るために裁判所へ行き、身の安全を確保するため仮処分申請も出しました。しかし、プロテクションの基本となる仮処分ですら1ヶ月経ってもまだおりません。思わず感情的になり、裁判官に「この間に身に何かあったらどうするのですか?!」と言ったことがあります。しかし、眉間にシワを寄せられ「それは弁護士の先生方に相談してください。」と言い返される次第です。現代社会で、こんなにもストーカー事件が後を経たない中、警察や裁判所、法律に疑問を持たざるを得えません。実際にこの数年間、ストーカー事件で守れた命はいくつあったでしょうか。人の命が無くならなければ動けないシステムを変えなければ、ターゲットにされた被害者は安心した生活が送れません。また犠牲者が出ることを待つだけです。「守れるはずの命は、守らなければいけない。」「守るべき人は、守らなければいけない。」。この一年間、自分が受けてきた被害を私は意を決して自身のブログに心境を語り、さらには日本と海外に向けて2度の記者会見も開きました。その反響というものは想像していたよりも遥かに大きく、力強いものでした。日本のメデイアは沈黙を続ける一方で、世界中のメデイアが報道し、話題となりました。何百万人の方が事件の経緯と報告をしている私のブログを読んで下さり、数千件にも及ぶメッセージや被害者からのお話が送られてきました。その中で私と同じようにストーカー被害にあい、今でも恐怖と戦っている被害者、女性たちの声がとても多いことを改めて認識しました。ストーカーというものは、元恋愛関係にあった男女間だけではなく、組織からの集団ストーカーや同性からのストーカーまで、様々な形で悪質な行為を受けている被害者がいることを忘れてはいけません。総理は「女性が輝く日本」を経済戦略の柱として掲げ、女性の活躍の重要性を主張して来られました。成長戦略の一つにも、「女性が働きやすい環境を整え、社会に活力を取り戻す」と唱え、第68回国連総会の総理演説の中でも『「女性が輝く社会をつくる」――。そう言って、私は、国内の仕組みを変えようと、取り組んでいます。』と心強いお言葉を、私は聞きました。「女性が輝く社会」というのは、まず「女性が安心して輝ける環境を作ること」です。その環境を作るためには、総理のリーダーシップが必要です。この問題を解決するには、法律を強化し、取り締まりや加害者への処罰を厳しくすることが必然です。警察の意識改革、そして被害者が相手の保全処分を求めやすくすることも大事です。メディアの報道の問題も多く存在します。被害者のセーフティネットとなる市民団体への支援も拡大する必要もあります。第一歩として、ストーカー被害などの女性に対する暴力と犯罪に関わる全ての組織や人の意識が変わるような新しい法律、また法律の改正を打ち出し、国の問題として取り組むタスクフォースを内閣府として設立していただきたいです。女性が輝く日本に向けて、ご検討いただければ幸いです。

| 司法の問題点::2014.3~ | 09:44 AM | comments (x) | trackback (x) |

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